過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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37: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/11/22(木) 23:27:40.89 ID:UJap73Kb0
>>12により安価下》


しばらく見続けていたのだが、高校生用の数学の式など、見ていてもつまらないもので。
かりかりかり、という規則正しい音に耳を傾けていれば、退屈も相まって自然と眠気が募る。
ましてや、迷子になったり、しくじって落下したり、疲れていたのだ。
疲れがその眠気を後押しし、うつらうつらとしている内にとうとう耐え切れず、フィアンマは眠りに就いた。
ぽふ、と頭を上条の肩にもたれ、器用にも、座ったままで。

上条「…って、あれ」

やりかけだった課題がようやく片付き、彼が意識を日常へ向け直した時。
フィアンマは、上条の前にも関わらずすやすやと熟睡していた。

上条(…寝ちゃったのか)

寝顔はどんな人間でも可愛いと言われるが、顔立ちが整っていれば可愛さも増す。
今日初めて会った不審人物で、得体も、身元も知れないのに、上条は警戒することなく、毛布を彼女の体にかけた。
毛布で身体をくるまれ、その暖かさに心地よさを覚えているのか、寝顔が和む。
そんな様子を見つつ静かに課題とペン入れ達を片付け、上条はほっと一息ついた。

フィアンマ「…ん…」

上条「……」

眠ったままに。
何かを、フィアンマは手探る。
そして上条の右手を引き当てると、毛布の中に引き込んで握った。
細い指。けれど、柔らかで白い指。女の子の、男性とは違う、小さな手だ。

上条「……ん゛、…んっんー」

異性と手を繋いだ経験などほとんど無い(あるにしても、本当に本当に幼い頃の、記憶があやふやな頃の話だ)上条は、緊張に固まる。
視線の先を不可解な方向へとズラす。

よりにもよって、『右手』。これでは、彼女を不幸にするのではないか。
そんな懸念が渦巻く中、しかし、彼女を揺さぶり起こしてまで拒絶することか、と悩む。





上条はどうする?>>+2


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