過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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[saga]
2012/11/23(金) 00:41:07.44 ID:38eIgxhZ0
そこまでする必要は無いだろう。
上条は、そう思う。そもそも、怖い誰かから追われている(ということを素直に信じるのであれば)彼女は既に不幸だ。
きっと、自分に触ったところで、不幸度は変化無いに違い無い。そう、思いたい。
どうせ自分は生きているだけで周囲に不幸を振りまいてしまうのだから、その辺りは気にしなくたって、いいんじゃないか。
そんな、沢山の理由を自分に並べ立てたのは、久しぶりに、親以外に触れたこの感覚が、心地良いからだろうか。
思い出したように、左手で鞄から英語の問題集を引っ張り出す。課題には入っていないが、時には自習するのも悪く無い。
上条(…気を、許しちゃ駄目だ)
自分のせいで怪我をさせたくない。
そして、お前のせいで怪我をしたと言われたくない。
誰も不幸にしたくない。
でも、今、この瞬間だけは、心地良さに甘えても、良いのではないだろうか。
だって、彼女から握ってきたんだから。
そう、誰にともなく言い訳を重ね、左手でペンを握り直す。
かりかり、と答えを綴った。合っているか間違っているか、解答と示し合わすのは、億劫だった。
上条(…駄目だって、わかってんだけど、な……)
心中で呟く。
いけないとわかっているのに、それでも気を許しそうになるのは、どうしてだろう。理由がわからない。
多分、心を遠ざける前に近づかれてしまったからだろう、と少年は予想する。冷静に分析する。
フィアンマ「…すぅ…」
上条「…知らない男の肩に頭もたれて寝るってのはちょっとばかし警戒心足りないんじゃないですかね」
独り言をぼやきながら、上条は出来上がった問題集を片付ける。
そろそろ陽が暮れてきた。夕飯を作ろうかと、悩む。
その頃。
聖ピエトロ大聖堂内では、一人の傭兵と一人の教皇が向かい合っていた。
端的に言えば、片方が片方に、指示を下している。
アックア「命令とは何であるか」
教皇「右方のフィアンマの捜索、及び帰還促進を頼みたい」
アックア「…了解するが。…何故である」
珍しく異議を唱えるのは、フィアンマを自由にさせたいと思っているからか。
後方のアックアにしては珍しく雄弁気味だった。
教皇「理由か。…
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