過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
1- 20
437: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/05(水) 17:27:54.94 ID:4aGdfiom0

上条「ッ、ッ…!」

床に倒れ込む形で、斬撃と光線、両方を避ける。
右手は自分の胸の前に置いて防御としたが、幸い斬撃は振り下ろされない。
と、『第三の腕』がもがき苦しむように蠢き、消滅した。
空中分解。
右方のフィアンマは少し面倒臭そうな顔をした後、ループタイを軽く握る。
まるで何者かに相談を持ちかけるかのように。
オフィーリアという少女の負の側面を集めた欠陥人格は、『預言』通りに効率的に動く。
誰を傷つけても構わない。世界を救う為なら、当然の犠牲だ。
大聖堂を破壊した破片が先程の警備の魔術師達に降り注ぐ。
気絶していて、彼等が避けられないとわかっていながら、彼は顔色一つ変えない。
上条は再び自分の中で確認し直す。
今目の前に居る敵は、彼女と同じだと思っては、いけない。

フィアンマ「…懲りもせず。よく立ち向かえるものだ。『幻想殺し』に恐怖を消す力でも?」

くつくつと笑う。
けれど、その声には揶揄よりも侮蔑の色が多く含まれていた。
殺されそうになって尚、臆せずに立ち向かう様は馬鹿馬鹿しい、と。
そう、言わんばかりに。

上条「…、」

フィアンマ「…もうそろそろ、その勇気を放棄したらどうだ」

上条「……他人の幸せを心から喜べるような優しい女の子が、『助けて』って言ったんだ。『やり直したい』って泣いたんだ。こんな、右手がちょっと妙なだけで強さなんか全然無いただの高校生に、助けてくれって。それで、立ち上がる理由なんて充分だろ。お前に立ち向かう勇気の準備なんて、充分だろうが!」

少年の光は、強さは、消え失せない。

予想するに、右方のフィアンマはもう『聖なる右』はしばらく使えない。
となれば、通常魔術で攻撃してくる筈だ。








上条はどうする?>>+2



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/592.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice