過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/05(水) 17:27:54.94 ID:4aGdfiom0
上条「ッ、ッ…!」
床に倒れ込む形で、斬撃と光線、両方を避ける。
右手は自分の胸の前に置いて防御としたが、幸い斬撃は振り下ろされない。
と、『第三の腕』がもがき苦しむように蠢き、消滅した。
空中分解。
右方のフィアンマは少し面倒臭そうな顔をした後、ループタイを軽く握る。
まるで何者かに相談を持ちかけるかのように。
オフィーリアという少女の負の側面を集めた欠陥人格は、『預言』通りに効率的に動く。
誰を傷つけても構わない。世界を救う為なら、当然の犠牲だ。
大聖堂を破壊した破片が先程の警備の魔術師達に降り注ぐ。
気絶していて、彼等が避けられないとわかっていながら、彼は顔色一つ変えない。
上条は再び自分の中で確認し直す。
今目の前に居る敵は、彼女と同じだと思っては、いけない。
フィアンマ「…懲りもせず。よく立ち向かえるものだ。『幻想殺し』に恐怖を消す力でも?」
くつくつと笑う。
けれど、その声には揶揄よりも侮蔑の色が多く含まれていた。
殺されそうになって尚、臆せずに立ち向かう様は馬鹿馬鹿しい、と。
そう、言わんばかりに。
上条「…、」
フィアンマ「…もうそろそろ、その勇気を放棄したらどうだ」
上条「……他人の幸せを心から喜べるような優しい女の子が、『助けて』って言ったんだ。『やり直したい』って泣いたんだ。こんな、右手がちょっと妙なだけで強さなんか全然無いただの高校生に、助けてくれって。それで、立ち上がる理由なんて充分だろ。お前に立ち向かう勇気の準備なんて、充分だろうが!」
少年の光は、強さは、消え失せない。
予想するに、右方のフィアンマはもう『聖なる右』はしばらく使えない。
となれば、通常魔術で攻撃してくる筈だ。
上条はどうする?>>+2
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