過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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500:嘘予告 ◆2/3UkhVg4u1D[sage saga]
2012/12/06(木) 12:56:36.83 ID:zD6+Wg0AO


少年は、幸せを祈った。

「…血生臭い肥溜めに居る奴が、暗部に身を置いてる野郎が、他人の幸せを祈るのは…ッ、そんなに悪い事なのかよ!!!」

科学者は、残酷に嘲笑(わら)った。

「素敵過ぎてマジ寒ーいのでー、しっかりと"諦めて"いただきますね?」

少年は、自覚する。

「…そっか。そうだよな、平凡なだけのただの男子高校生が『幻想殺し』なんて持ってる訳無い」

最強は、希望を見いだした。

「うるせェっつってンだろォが。オマエ一人の人生位、世話看てやるって言ってンだ」

少年は、嗤う。

「―――本当は、もっと、ずっと、簡単な事だったんじゃないか。誰よりも化け物だった俺が、消えればいいって」

修道女は、咎めた。

「それが免罪符になるとでも?」

彼は、幸せを願った。

「父さんは、ただ、当麻とオフィーリアに、幸せになって欲しいと思っただけなんだ。父親として、ね」

運命は加速する。

「あばよ、第一位。……俺の、…最初で最後の、……トモダチ。アクセラ、レータ…」

悲劇の種が蒔かれ、哀しみの水は注がれる。

「……たとえ、当麻が化け物だと言われる立場でも。普通とかけ離れていても。その本質がどれだけ罪深くて、救いようが無くても。それでも、俺様は胸を張って言えるよ」

それでも。

「第二位がどうすべきかじゃなくて、オマエが、垣根帝督がどォしたいのかを重視しやがれ、クソッタレ」

少年達は。

「……この世界は残酷だよな。犠牲が無ければ、死体を積まない限りは、誰も幸せになれないんだから」

振り返らない。

「―――俺様は世界で一番、上条当麻を愛している、と」

大切な人間が、隣に居るのだから。

「……俺は、上条当麻。科学でも魔術でも説明出来ない、世界にたった一人の、平凡な男子高校生。それで、いいよな」






―――科学と魔術が交錯する時、物語は始まる。




《これはあくまで予定です。安価次第ではこうなりません。
夕方には再開します》


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