過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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509:小ネタ:0930アナザー  ◆2/3UkhVg4u1D[sage saga]
2012/12/06(木) 16:18:44.14 ID:zD6+Wg0AO

打ち止め「……」

一方通行「ち、くしょ…ク、ソが…」

バッテリーが切れる。切れて、しまう。
背後には、打ち止めが眠っている。
ウイルスを頭にぶち込まれ、助けての一言すら言えないままに、眠っている。
そして、そんな彼女の為に、今日会ったばかりのシスターは何かをしてくれていた。
優しい、歌声のようだった。純粋に、美しいと思えた。
打ち止めはそうやって、今まで優しくしてもらえなかったのだ。
だから、此処で自分が倒れる訳にはいかない。
たとえ眼前の相手が情を僅かに残した(元)親代わりの人間であろうとも。

そして。

殺す訳にも、いかない。
やり直すと決めたから。
一生償って、贖うと決めたから。
これ以上の罪は重ねない。
これ以上血に塗れた手で、彼女<光の住人>達を守りたくないから。
そう思いながらバッテリーを切らしてしまった彼の頭を、木原数多はつまらなそうに笑って蹴る。
そんな蹴りをいれてきた脚を掴み、転ばせ。
ゾンビのような動きで、一方通行は手を伸ばす。
掴んだのは、幾度もの衝撃でぐしゃぐしゃになってしまったサブマシンガン<鈍器>。
『一方通行』という能力に対しての身体能力しか発揮出来ない研究者は。

哀れにも、ドンガングシャゴンバキン、といった原始的な暴力に気を失ったのだった。


??『あなたには損害を払ってきただきます』

提示されたのは、暗部組織への加入。
どのような命令をされても、殺してなるものか。
そんな反抗心を胸に秘めて、一方通行は嗤う。
こちら側から出した条件は、いたってシンプル。
打ち止めや黄泉川、芳川は、自分が守ればいい。
処分されるのは、使い潰されるのは、いつだって闇の住人だ。

だから。

一方通行(木原数多の治療手配をしろ。それから、『猟犬部隊』はもう無いにしても、他の部隊には組み込むな。発生した金と仕事なら、俺と、その馬鹿げた借金にツケやがれ、クソ野郎)

??『意外な条件です…が、わかりました。お受けしましょう』

一方通行は、闇も光も問わずに、出来る限り救おうと決断する。
ヒーローになりたい訳ではない。
ただ、悪党なら悪党らしく、悪人を救ったっていいはずだ。
そして、悪党だから善人を守ってはいけないというルールも無い。

一方通行(……これ以上、間違う訳には、いかねェンだよ)





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