過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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578: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/07(金) 21:30:13.45 ID:di5rTdGU0
>>571 ×がいしゅつきょ ○がいしゅつきょか》


数多「はぁー…。バカかテメェ」

一方通行が、この見舞い品を買う時に何度も自問自答した言葉だった。

数多「自分の身内に手ェ出されて、殺りあった仲の敵をわざわざ助けて、見舞いにくる時点で、ソイツに常識なんざあるわけねぇだろォが」

嘲るような声。
以前の自分であったなら、嘲笑と共に同意していたことだろう。
今、自分が行っていることが聖者気取りで気味が悪いと思うことは、ある。

数多「前々から思っちゃいたが、そんなオヤサシー心持ってるとか、やっぱテメェ頭のネジぶっ飛んでんじゃねーのか?」

一方通行(…そォかもな。否定は出来ねェ。出来る訳がねえ)

確かに、自分はおかしくなったかもしれない。
宗教臭い言動に感化され、彼女に言われるまま、綺麗事を突き通している自分は、変だ。
でも、以前の自分の方が、もっと最低だったはずだ。今の方が、まだマシであるはずだ。

『もう、一人のミサカだって死んでやることは出来ない』
『俺の最弱は、ちっとばっかし響くぞ!』
『努力が実を結ぶことは夢物語に過ぎないが、どんな綺麗事だったとしても、突き通せば信念になる』

それでも、彼女の説教を元に自分が組み上げた幻想を、崩したくない。
この優しい幻想だけは、あの無能力者の右手にも、世界中の悪意にも、壊させはしない。

数多「あ? あー、あれか? そん中に爆弾か毒か麻薬でも入ってんのか? テメェ随分コテコテな手使いやがるなぁおい?」

一方通行「そンな古風<アナログ>な手を使う発想が出る時点で、やっぱりオマエはおっさンだなァ」

はン、と鼻で笑うが、そこに悪意は無い。揶揄の感情はあれども。

数多「俺がおっさんならテメェはガキのクソガキの乳臭いアホって事だな、オイ。傑作だ。…わざわざ俺の好物買ってくる辺りが腹立つわー。頭でも撫でて欲しいのか? ああ?」

一方通行「気持ち悪りィ事言ってンじゃねェよ、バァァカ」

互いを傷つける為の罵倒し合いではない。言うなれば、確認のようなもの。
つくづく似てしまったものだ、と思いながら、一方通行は立ち上がる。
そろそろお昼時なので、一度家へ戻り、食事に出た方が良いだろう。

一方通行「疑って食わねェのは勝手だが、腐った果物の臭いってなァ、案外キツいぜ?」

数多「それ位知ってるっての。さっさとどっか行っちまえ」

しっしっ、と手を動かされるまま、一方通行は病室から出る。
後ろ手でドアを閉め、てくてくと歩き始めた。
目指すは、暖かくて、バカバカしくて、あまりにも優しすぎる、空間。





上条当麻は少し困っていた。
オフィーリアが何やら口をきいてくれない。
どこか軽蔑されているような気がする。

上条(…土御門とか青ピとしてた猥談、聞かれたのか…?)

ロリ巨乳にサンタコス最強、などという話をしていたのだが。
それが原因だろうか、と上条は隣で鞄にペンケース等をしまって帰る準備をしているオフィーリアを見やる。
やっぱり、少し怒っている。むすくれている。拗ねているのかもしれない。





上条はどうする?>>+2


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