過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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[saga]
2012/12/08(土) 16:08:45.71 ID:FIzoYRRq0
フィアンマ「ちょっと洗脳を」
しれっ。
そんな効果音がつきそうな一言に、上条はため息をついた後、デコピン体勢をとる。
オフィーリアは慌てて腕でガードしながら訂正した。
フィアンマ「嘘だ、ちょっと悩み事を言い当てて、それの解決を手伝っただけだ!」
上条「最初からそう言えよ! …って、この短時間で?」
フィアンマ「あの店員が、恋人と喧嘩していたんだよ。どうすれば仲直り出来るかと言うから、名前を聞いて、『預言』を聴いて、伝えたまでだ。電話をさせて一定の言葉を言わせた結果、無事仲直りして、且つ仲が深まったそうだ」
そのお礼に、消費期限ギリギリの、元景品であったカスタードケーキを貰った。
そう言いながら見せてきたのは、先々月に景品だったカスタードケーキの黄色い箱。
どうやら本当らしい、とデコピンをやめ、上条はやれやれと肩をすくめた。
上条「…まぁ、それならいいか」
元より、オフィーリアが自分と同じように人を救ったり助けることに執着していることを知っている上条は、わざわざ突っ込まない。
そんな事より、と台へ向き直り、二度程動かすと、ぬいぐるみはぽとりと取り出し口へ。
オフィーリアはしゃがみこむと取り出し口に手を突っ込み、丸っこい『いまぶれくん』を取り出した。
頭に相当する部分をほのぼのとしながら撫で、彼女は『いまぶれくん』を鞄にしまった。
ちょっとしたテディベア程度の大きさがあるそれは、彼女のカバンの隙間からひょこりと頭だけを出していた。
フィアンマ「ありがとう、当麻」
機嫌よく笑みを浮かべ、彼女は鞄をしっかりと握った。
上条は照れくささにほんの少し視線を彷徨わせた後、頷いた。
上条「…どういたしまして」
彼は素直な好意の表現に弱いのである。
十月十三日。
麦野沈利は、ぼんやりとしていた。
今日は『アイテム』の仕事が無かった為、彼女には連れが居ない。
友人などという生ぬるいものに欠片も憧れない(と思い込むようにしている)彼女は、孤独を好むようにしていた。
携帯電話には『アイテム』メンバー…新入りの浜面仕上を含め、全員のメールアドレスや携帯番号が入っている。
けれど、連絡する気にはなれなかった。自分は、そんなことをしていい人間じゃない。寂しいから一緒にご飯食べよう、だなんて。
麦野「…別に、この道を選んだのは私自身だ」
暗部組織の構成員は、やたらめったらと誰かと仲良くなるものじゃない。そんなの、おかしい。
だから、後悔なんて無い。自分のような、壊すだけ、殺すだけしか出来ない人間は、孤高で良い。
麦野「…それにしても、暇ね」
呟いたその声は、カフェの雑談に溶けて消えた。
今日は一日フリーだ。在籍している学校はあるが、行く必要も無い。
麦野はどうする?>>+2
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