過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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714: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/09(日) 14:00:59.45 ID:D+Y8XtHm0

病理「垣根さんと仲良くしてください。それはもう、勿論…親友や、恋人と呼べそうなレベルまで」

麦野「…は?」

麦野は思わず、眉を潜める。
脅迫してお願いするような事だろうか。
確かに自分は人と仲良くなることなどクソ喰らえと思っている。
しかし、『アイテム』を人質にとっての命令が、それ。
思わず聞き返した麦野に対し、病理はにこにこと綺麗すぎる笑顔を崩さないまま、言う。

病理「勿論、やっていただきたい事がひとつとは言っていません。…その様子ですと、『アイテム』メンバーに愛着があるみたいですね?」

貴女は使い捨て派では?

そう遠まわしに言われているような気になり、攻撃を仕掛けたくなるが、効かない事を知っている為、我慢する。
頭の中の情報を総動員する。この女は確か、かつて垣根帝督を、『未元物質』を担当していたはずだ。

病理「今の垣根さんは一生懸命ですからね。幸せを作ろう、それでいて、自分の目的も達成させよう、だなんて。そんな夢物語、本気で目指されても寒いだけなんですよ。という訳で、諦めさせたいんです」

麦野「…それで、私と垣根帝督が仲良しこよしすんのが効果的だと?」

病理「ええ。仲良くなって、一緒に楽しい時間を過ごした相手が、淡々と攻撃して、裏切られたら。哀しいでしょう? 切ないでしょう? 皆が皆笑って幸せなどという幻想を、諦めてくれるはずですし」

麦野には、木原病理の思い描く『諦め』が容易に想像出来た。
そして、それと同時に、何故そんな事をするのかと疑問に思う。

麦野「垣根帝督に、何か個人的な恨みでも?」

対して、病理は微笑む。
どこかの聖職者と同じような理論、それでいてまったく正反対の行動を常に実行しながら。

病理「まさか。私はあの子を愛していますよ。憎む理由なんてありません」

愛しているから、尚更絶望させたい。諦めさせたい。
理解出来ない衝動だ、とは思いながらも。もはや、『アイテム』メンバーを見捨てることの出来ない麦野は、その条件を、呑んだ。





十月十八日。
ロシアが第三次世界大戦を宣戦布告。
学園都市は求められた条件を呑まない。

十月十九日。
第三次世界大戦が開戦する。

当然の事ながら、戦争が始まった。
世界規模の、大きな戦争。

生命力を温存する、という方向で向かった結果、上条とオフィーリアはヒッチハイクでロシアへ向かう事にした。
上条は日本人なのでもしかすると敵視されるかもしれないが、オフィーリアはイタリア人の為、敵視されない。
なので、割とすんなり移動出来るのだった。

フィアンマ「……怖くないか?」

上条「>>716


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