過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/09(日) 22:10:55.32 ID:fRrwe8400
一方通行「………ハァ? 俺が、いつ、アイツらに『ごめンなさい。どうか許してくだちゃい』なンて言ったンだよ? 頭か耳が腐ってンのか?」
番外「は、」
一方通行「俺が妹達を守るのは、一人のミサカだって死なさねェのは、オマエの言う通り、ただの自己満足〈オナニー〉なンだろォよ」
否定はしない、と彼は語る。
一方通行「贖罪だとか、責任感や義務感だなンて高尚なもンだと主張しようとは思わねェ」
別に、誰かの為にポーズでやっている訳じゃない。
妹達に「ありがとう、一方通行」と言われたい訳でもない。
一方通行「ただ、俺はアイツらに笑ってて欲しいから、幸せであって欲しいから……あくまでも自分が幸せになる為だけに動くンだよ。責任? 咎? 知るかクソボケ」
そして、ヒーローになりたい訳でもない。
誰かに賞賛されたくて動いていたのなら、今頃とっくに死んでいた。
これ以上、彼の罪過に死体を積み上げることは、誰にも許さない。
一方通行「俺は超自分勝手野郎だ。開き直りでもなンとでも言いやがれ。誰になンと言われようと、これが俺の生き方だ」
番外「くっ、ぶ……ぎゃはははははは、あははっ、ひゃはははは! ほんっと自分勝手だね。ま、そんなお綺麗な幸せ計画は、此処でミサカがぶっ壊してぶっ殺しちゃうんだけどね」
鉄釘を構えて、妹達の悪意を一身に受けた彼女は嗤う。
かつての一方通行が、信念もなく、ただ、運命に流されて人を殺していたように。
番外「そんなに言うなら勿論、このミサカを守る為に死んでくれるんでしょ? つまり、そこの最終信号は死なせるって訳だ」
一方通行「話が聞こえて無かったよォだな。…俺は、誰も死なせねェ。まだ、死ンでやることも出来ねェ」
だって、目の前の妹達<ミサカワースト>の安全が、保障されていないから。
そこまでの言葉は、言わなかった。背後に倒れている打ち止めの指先は雪を引っ掻くように動いている。
一方通行「ただ、今回ばかりは信念を曲げざるを得ねェな」
番外個体を傷つけることには、なるだろう。
でも、死なせない。絶対に。
『傾国の女』と、第二王女キャーリサがつばぜり合いを始めた頃。
風斬氷華は、自分に『死』を教えてくれた、それでいてどこまでも優しい少年の為に、立ち上がった。
垣根帝督と麦野沈利は、一人の傭兵の存在に困惑していた。
御坂美琴は、ツンツン頭の高校生に恩を返そうと、ロシア上空のヘリを襲撃していた。
そして、上条当麻とオフィーリアは。
一人の魔術師と、対峙していた。
エリザリーナ独立国同盟と呼ばれる、場所で。
目の前に居る男性は、平凡な人に見えた。
三十代中盤。
どこか上条当麻に似た顔立ちで無精ヒゲを生やし、精悍だがどこか理知的な雰囲気が漂っている。
彼は、上条刀夜という人だった。そして、魔術師だった。
刀夜「…当麻、来てしまったのか」
辺りには惨状が広がっていた。
血こそ無いものの、広場にある沢山の建物はぼろぼろだった。
上条刀夜は悲しげな顔で、上条とオフィーリアを悲しそうに見ていた。
刀夜「オフィーリアちゃんも元気そうで何よりだ。よくここまで来たね」
ともすれば、遠くから帰郷した息子たちを出迎えるような声。
だが、彼は世間話をしにここまで来た訳ではない。
大天使『神の力』の素体となる少女を確保しにやって来ただけだ。
上条「
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