過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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751: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/10(月) 00:15:21.18 ID:zXTKf9s10

垣根「いいや、友達だ」

ほんの短い、短時間と呼んでもおかしくない程の短期間。
それでも、垣根は彼女とそれなりに話をして、仲良くなった。
鮭弁が特に好きで、鮭料理全般が好きだとか。
『アイテム』の面々と仲良くなれたらいいのにという独り言を耳にしたり。
垣根は、麦野沈利を敵と認識してはいない。
そもそも、戦わなければならない理由など、どこにも無い。
胸を張って友達だと宣言する垣根に、病理はうっすらと笑った。

病理「例えその友情が、偽りのものだったとしても。私に『アイテム』のメンバーの身柄を拘束され、殺すと脅され、渋々あなたと仲良くしていたと知っても、同じことを言えますか?」

垣根「………」

自分も、一方通行を騙している。
でも、一方通行と仲良くなったこと自体は事実で。
思考を混雑させている垣根帝督へ、病理は首を傾げる。

病理「そもそも、貴方のような化け物が友人なんて作れると、本気で思っているんですか? 暗部組織のリーダーを務めている人間が、誰かを幸せに出来るとでも?」

悪意に満ちた台詞は、垣根だけでなく、麦野沈利も、一方通行も、全員を侮辱している。

垣根「…血生臭い肥溜めに居る奴が、暗部に身を置いてる野郎が、他人の幸せを祈るのは…ッ、そんなに悪い事なのかよ!!!」

だから、垣根は怒りを露にする。
自分と他人の為に、怒る。

病理「あは」

女性は、静かに笑った。
嘲笑だった。

病理「うんうん、夢物語ですね。暗部なんて、立場なんて関係無い、皆幸せに―――でも。素敵過ぎてマジ寒ーいのでー、しっかりと"諦めて"いただきますね?」

諦めのプロは、牙を剥く。




番外個体は、誰かに治療をされていることに気がついた。
そして、その治療をしてくれている誰かは、同時に自分を傷つけた誰かさんだということにも、気がついた。
『シート』も『セレクター』も排出されてしまったようだ。とりあえず、体の自由が利かない。

番外「…馬鹿、じゃ…ないの。…本当に…綺麗事、…達成、…する訳? こんな、ミサカを助けても…いきば、なんて」

要らないものは処理される。
番外個体は本当に、世界の誰にも必要とされない存在となってしまった。

一方通行「うるせェ」

番外「この、ミサカは…妹達の、悪意を…表出、する…ねえ、ミサカ…なんて、…見捨てなよ…」

一方通行「うるせェっつってンだろォが。オマエ一人の人生位、世話看てやるって言ってンだ」

番外「………」

どこの誰にも生を望まれなかったクローンは、初めて生を望んでくれた相手を睨み、唇を噛んで目を閉じた。




エリザリーナ独立国同盟から出た二人は、オフィーリアの予測を元に上条刀夜が居そうな場所へ向かっていた。

上条「…」

フィアンマ「…当麻。大丈夫か?」

上条「>>753




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