過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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789: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/10(月) 19:33:15.01 ID:i27RtlB30

上条「まずはテメェの腐った幻想をぶち殺してやる!! 覚悟してろよ、クソ親父!!」

父親のことは、まだ嫌いではない。
きっと何らかの事情があるに違い無いのだ、と上条は未だ希望的観測を抱いている。
だから、この宣戦布告は、上条刀夜だけでなく、上条刀夜を凶行に駆り立てた『何か』に対してのものだ。
人はそれを、神様や運命などとでも呼ぶのかもしれない。
上条は深呼吸して自分を落ち着かせ、オフィーリアの手を取って立ち上がらせる。
彼女は立ち上がった後、自分の体についた雪を手で軽く払った。

上条「…それにしても」

広大な『ベツレヘムの星』。
どこまでも続いていそうな空中の城の奥を眺め、上条は眉を下げる。
外では、『神の力』の叫ぶ声が響き始めていた。
だが、二人が飛び降りて大天使を止めることは、根本的な解決にはならない。

上条「広いな。ライフラインとか、無いのか?」

フィアンマ「あるとも」

彼女は、とある方向を指差した。
古典的なトロッコらしき乗り物がある。
あれに乗るのか、と首を傾げる上条の視界へ、ふと何かが移った。

上条「あれ、…ミー…じゃなかった、サーシャ?」

サーシャ「…第一の質問ですが、何故私の名前をご存知で?」



一方通行は、ロシア軍より謎の羊皮紙を入手した。
直感で、これは打ち止めの治療に役立つと判断する。
ロシア軍は、どうやらこの羊皮紙を狙っているようだった。

一方通行(…何か妙な感覚、だよなァ…)

海原光貴が近づいてきた時や、あの修道女が金の折り紙をばらまいた時と同じ。
胸にのしかかるような重圧が、空から軽く降り注いでいる。

一方通行「…何はともあれ、解析してみる価値はあンだろ」



垣根帝督は、麦野沈利と共に学園都市のとある研究所を歩いていた。
光を放つ暴虐の女王と、羽を舞わせる路地裏の帝王はのんびりとしている。
木原病理が居ない研究所の研究員など、デコイも同じ。

垣根「つまんねえな。ま、簡単に進むってのもそれなりに楽しいが」

麦野「無駄口叩いてないでさっさと行くわよ」

垣根「…『アイテム』は…無事、みてえだな」

絹旗「麦野…? それに、…」

科学サイドの前に、障害など無かった。




サーシャに事情を説明した後、一刻も早く安全な場所へ退避するように告げた二人は、トロッコへと乗った。
到着したのは、限りなく広い青の後方、青い儀式場周辺。
オフィーリアの指示に従って適宜儀式場を破壊していくと、効果が現れた。
『神の力』の天使の力の総量が減退した。勿論、これは彼等だけの功績でなく、青き孤高の傭兵や、少女を無事救った血まみれの白い少年のおかげでもある。
四大属性を修正し終えた以上、上条刀夜の前に立ちふさがる障害と呼べるものは、残り二つ。
オフィーリアという少女と、実の息子である上条当麻の二名。
彼は少し困った後、二人の前へ姿を現した。

刀夜「……もう少しで終わるんだぞ、当麻」

まるで、バーベキューの肉が焼きあがる時間を待ちきれない息子へかける優しい言葉のような、日常の香り漂う一言。
その事がかえって、この男の異常性を際立たせているように思えた。

上条「>>791



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