過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga !蒼_res]
2012/12/10(月) 20:27:47.94 ID:i27RtlB30
刀夜の妻は、子供に恵まれなかった。
どんなに不妊治療をしても、なかなか授かることは無かった。
勿論、刀夜はどうにか妻の願いを叶えようと精一杯頑張った。
学生時代の頃から付き合っていた大切な彼女を、悲しませたくはなかった。
だが、神頼みをすれど、科学的にアプローチしてみても、授からないものは授からない。
困り果て、苦渋の決断の末、刀夜は神浄に祈った。
何でもします、従います、だから、どうかこの家庭に子供を…。
神浄はやはりつまらなそうな笑い声を漏らして、承諾した。
加えて、神浄は自分という存在を半分に分かつことに決めた。
一つは、正義感に塗れた暴力性。
一つは、慈愛に満ちた脆弱性。
魂を二つに分けた結果、自然と性別も分かれた。
神浄は前者の男子を刀夜の妻の腹に自らとして身ごもらせ。
もう一方、後者の女子は適当な女の腹へと身ごもらせた。
刀夜に出された条件は三つ。
一つは、世界救済を名目として、歴史に残る大戦争を引き起こすこと。そして、人類を団結させる。
一つは、神浄の半分の魂を占める息子だとしても、育てること。
一つは、適当な女の腹へと身ごもらせた女の子供を探して、生かすこと。
息子はともかく、女の子供についてはどうすれば見つかるかわからない、と刀夜は言った。
別に、全能たる神浄は考えもなしに放った訳ではなかった。
二人の子供は、産まれた腹も継いでいる血も、細胞も違えど。
互いに特殊な右手を持ち、その事に悩まされる。
一方は莫大な魔力を半永久的に生み出し。
一方はその莫大な魔力を消せる程の力を持つ。
前者は圧倒的な幸運に愛され。
後者は圧倒的な不運に愛される。
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