過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/10(月) 22:22:34.00 ID:jg9r7z+20
刀夜「ああ、君達の足掻きが、ね…」
悲しそうな声だった。
悲しそうな表情だった。
悲しそうな、痛々しさだった。
刀夜は目を伏せ、無言で自分の右手を傷つける。
先程杯を砕いて出来た、鋭い欠片で。
一時的に相手の同じ部位を無効とするそれは、神上と神浄の力にも勝る。
『聖なる右』が消え、上条の右手も元に戻ったものの、それでも、もう遅い。
刀夜は、実に父親らしい顔で、声で、二人を堕した。
絶対に出る事が出来ないとされている、コキュートス<永久凍土>の地下牢へ。
殺すつもりは無い。ただ、世界の救済計画が済むまで、大人しくしていてもらうだけだ。
上条刀夜は、世界で最も、二人の幸せを願っている人間なのだから。
地下牢といっても、精密には、本当の地下とは言えない。
広大で巨大な『ベツレヘムの星』内部に作られた奇妙な空間だ。
何も無く、ひたすらに満たされる寒さが、精神力と体力を奪っていく。
上条「は、……オフィーリア!!」
右腕の痛みは消えている。
何事も無かったかのように、上条の右手は元の状態へ戻っている。
彼は尻餅をついた状態から立ち上がり、白い息を吐き出しながら大声を出す。
はぐれてしまったようだ。此処はどうやら、迷宮のような作りになっているらしい。
『アドリア海の女王』や『女王艦隊』と違い、氷で出来ているこの場所は寒い。
上条「……」
上条はどうする?>>+2
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