過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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849: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/10(月) 23:38:22.01 ID:jg9r7z+20

エイワス「ふむ、それもよかろう」

フィアンマ「…、」

思わず、オフィーリアは手を止める。
予想外の言葉だった。
てっきり、この場から去るか、助言が精々だとばかり思っていたのに。

エイワス「……いい加減アレイスターに利用されるのも飽きてきた。たまには気分転換も良いだろう」

気まぐれで地球一つ破壊出来る守護天使に。
こんな、物語を真似て創られた氷の牢など、指先一つ使わずにあたわない。
ガラガラガラ、と崩れる氷の外には、魔法陣がいくつか描かれた、水色の簡素な室内。
それから、訳もわからず辺りをきょとんとした表情で見回す、上条当麻の姿。

フィアンマ「………」

エイワス「…」

フィアンマ「…主よ、あなた様の福音に感謝します」

エイワス「私に感謝する場面だと、思うのだが…」

スムーズに神様に祈るオフィーリアに対し、エイワスは思わず口を挟む。
天使に人間臭さを強く植え付けてしまうのは、彼女の天然さ故か。
オフィーリアは小刀を手放し、上条に近寄った。
冷えた身体を温め合うように、上条の身体を強く抱きしめる。
上条も現実をようやく認識したのか、彼女の身体を抱きしめ返した。
何度も、確かめるように腕に力を籠めて。
そんな二人へ、正確にはオフィーリアへ、エイワスは知識を授ける。
一回きりの、竜王を呼び起こす霊装のつくり方を。


強力な霊装を短期間で創るには、犠牲が必要になる。
なので、上条とオフィーリアは一つの杖を組み上げる途中、何度も右手の皮膚をナイフで落とした。
その皮膚や血液を混ぜ込みながら創っていくそれは、二人にしか扱えず、魔術とも科学とも物理ともつかない。

フィアンマ「……痛い」

上条「…俺も痛い」

血まみれの手で杖を握り、上条とオフィーリアはため息をつく。
向かう先は、上階だった。




上条刀夜は、動揺を隠せずに居た。
まだ計画は最終段階に入ったばかりで、終わりには程遠い。
だというのに、どうしてこの二人が戻って来たというのか。

刀夜「……、」

血液にまみれ、グロテスクで、それでいて神聖な光を纏う杖を互いの右手で落とさずに握り締め。
上条は自らの父親を見つめた。

上条「>>851





《今日は寝ます。お疲れ様でした》


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