過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/11(火) 20:05:45.66 ID:fe9JhZZ00
一方通行「喧しィンだよ、恩人」
フィアンマ「……」
実を言うと、オフィーリアはまだ『聖なる右』を回復出来ていない。
回復したその猶予は、『神の力』との戦闘に消費するつもりでいた。
最初から、彼女は助かるつもりなんて無かった。
だって、これは彼女の病気のようなものなのだから。
誰かを救わなければ、目についたものを慈愛で満たさなければ、先へ進めない。
科学に形作られた天使のような少年は、彼女をまっすぐに見つめる。
一方通行「オマエには、返しても返しても返しても、返しきれねェ恩があンだろォが」
フィアンマ「…、…まだ、覚えていたのか」
一生の恥を拭ってもらっただけ、という訳ではない。
その後に、信念を貫き通す覚悟を貰った。
それがなければ、自分はどれだけまた人を殺していたか。思うと、一方通行はいつもぞっとする。
一方通行「返す前にくたばられたら、俺が困るンだよ…」
自分勝手な暴論だった。
しかし、それが、それでこそ、彼なのかもしれない。
一方通行「イイか、俺は無理やりにでも連れて行くからな」
言うなり、彼はオフィーリアの足を引っ掛けてバランスを崩させ、抱きとめる。
その上で姫抱きにすると、『ベツレヘムの星』外を見やった。
そこには、広大な雪と、調子を取り戻した打ち止めと番外個体が居る。
そこが彼の帰る場所で、そこから先に進んだ場所が、彼女の帰るべき場所。
フィアンマ「離せ」
一方通行「聞こえねェ」
フィアンマ「…離せと言っているんだ」
一方通行「そこまで言うなら実力行使で払ってみやがれ」
言いながらも、攻撃させる余地を持たせずに、彼は『ベツレヘムの星』から飛び降りる。
ゆっくりと翼をはためかせ、無事、雪原へ到着する。と同時に、白い翼は掻き消えた。
不味い、と振り返る彼女は、奇妙なものを見た。
『ベツレヘムの星』の中に居るのは、あの守護天使ではないだろうか。
フィアンマ「…?」
守護天使は一度彼女の方を見やった後、暇つぶしにチェスでもするかのように、指先を動かした。
途端、『ベツレヘムの星』は方向を転換していく。
フィアンマ「…『暇潰し』、か」
どこまでも勝手な奴ばかりだ、と思い。
これで帰れるのだろうか、とうっすら思いながら、オフィーリアは目を閉じた。
大量の出血と生命力の消費で、今にも死んでしまいそうな、顔をして。
コンテナは、雪原に落下して、無事着地した。
中からのろのろと、上条はドアを開ける。
刀夜も続いて出ると、彼は周囲を見た。
刀夜「……『ベツレヘムの星』が移動している。…彼女はあのまま『神の力』と相討ちするつもりか…!」
そして、そうしなければ、人類が滅亡してしまう。
そこまではいかずとも、氷河期の到来は避けられないだろう。
沢山の犠牲が出てしまう。
上条「…
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