過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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877: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/11(火) 20:33:19.89 ID:fe9JhZZ00

刀夜「……最早、ここまで、かな…」

身体はボロボロだ。
生命力を消費した影響で、魔術もあまり使えない。
しかし、まったく使えない訳ではない。
どうせ捕まって、処刑されて死ぬのならば。

刀夜「当麻、父さんはもう色んな意味で助からんだろう」

上条「父さ、」

刀夜だから、どうせ失う命なら、有意義に使いたい」

上条「……」

上条も、まるっきり子供という訳ではない。
刀夜の今後を想像出来ない程、幼い精神はしていない。

刀夜「…よく聞きなさい。今から当麻を魔術強化腕力で、あそこまで飛ばす。着陸地点に空気クッションを敷くから、右手を体の真ん中に隠して、丸まった体勢でいなさい」

上条「……わかった」

苦悶はあった。
だが、これが最善でも、あった。

刀夜「いくぞ?」

上条は右手を体の中央に据える。
うっかり触れて術式を破壊してしまわないように。

刀夜「1、2n「呼んだか?」

数える途中で、オフィーリアの声がした。
極度の焦がれによる幻聴だろうか、と上条は思った。
父子はのろのろと、視線の先を移した。

そこに居たのは、守護天使の姿。
真っ白な彼、或いは彼女が小脇に抱えているのは、オフィーリア―――本人ではない。
風斬氷華のような体に近い、意識の結晶体のようなもの。
思わず、動きが止まった。

上条「…オフィーリア?」

フィアンマ『…俺様は無事だよ。…幽霊のように見えるかもしれんが』

守護天使の見せている夢想なのかもしれない。
が、上条にとって、一応は、現実には違い無かった。





上条はどうする?>>+2


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