過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/11/24(土) 16:46:59.35 ID:fh98tocv0
上条「ジー、オー…と、いっぱい出るな…アーティストから探すか」
フィアンマ「……」
上条の手元をじっと覗き込み、どう入力するのか学びながら、フィアンマは大人しく待つ。
上条は充電を兼ねているマイク置きからマイクを引き抜くとゴミを片付け、検索結果を送信した。
モニターが少々の待機の後に歌詞を表示すると共に、音楽が流れ出す。
上条「音を立てず忍び寄る影が いつも僕らを惑わせる 有言実行 大きな風が うねりを上げて吹き荒れる」
音痴ではなく、素晴らしい歌声と賞賛を受ける程でもなく。
一般的な上手さの曲を聞き、フィアンマは騒がしいと思うと共に笑みを浮かべた。
こうして誰かと一緒に過ごすのは、知らないものを知るのは、楽しい。
童話の中、王子に連れ出されたラプンツェルの如く。
知らないものを知って楽しく思う反面、フィアンマは胸が痛む感覚を覚える。
フィアンマ(…いつか、喪うものだと、わかっているのに)
上条に近づいたのは、穏便に『幻想殺し』を回収する為。
世界を救った後、彼と会う事は無い。だから、楽しいのは、今だけだ。
上条「久々だからやっぱ声出ないな…決まったか?」
フィアンマ「色々と考えてはいたのだが。…んー」
入れたのは、アーティストにカバーを何度もされたことのある聖歌。賛美歌といった方が正しいかもしれない。
マイクの電源を入れることをうっかり忘れかけながら、歌を歌う。
上手い、というよりは、響きのある歌声。そもそも、賛美歌に上手い下手はあまり関係無い。
しかし、澄んだ歌声だなあ、と上条は思った。
上条「歌上手いんだな」
フィアンマ「…幼い頃から聖歌は叩き込まれたからな」
へー、と相槌を打ち、上条はのんびりと褒める。
彼もまた、誰かと過ごすことを楽しいと思った。
特殊な右手を持っている二人は、何かと似通っているのかもしれない。
それからもしばらく歌い、三時間が経過して。
恐る恐る家に戻れば、アックアは居なかった。
それどころか、何もかも夢であったかのように、血で汚れた廊下が綺麗になっている。
上条「…アイツが、掃除したってのか…?」
フィアンマ「ヤツは『水』を扱う。何の不思議もあるまい」
『人払い』も解かれていた。アックアの性格から考慮して、今夜戻ってくることは無いだろう。
ひとまず、異変が無いかどうか耳を澄ませながら眠り、朝が来た。
夜遊びをしていたので本当は疲れて寝たいところだが、上条は学校に行かなければならない。
それを除いても、緊張したこの状況下でぐっすり眠ることは出来ないだろう。
上条「…今日は学校休もうかな」
フィアンマ「……そこまで迷惑をかける訳にはいかん。…行ってこい」
上条「
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