過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART39【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART39【安価】

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603: ◆cvvZKri7SI[saga]
2012/11/25(日) 15:08:29.67 ID:MRWWSsLzo

照「……」

照「……」

目線を斜め下に落として、少し思案顔。

照「特別、何かしているわけではない」

照「ただ当たり前に牌を見て、考えて、選んでるだけ」

京太郎「まぁ、基本的にはそうでしょうけど」

照「頭の良さで言ったら、私より頭の良い人は幾らでもいる。菫だってそう」

照「……」

照「……ただ」

照「ただ、長く打ってると感じることがある」

京太郎「何をです？」

照「こう切れば絶対に間違わない、っていう、漠然とした何か」

京太郎「本当に漠然としてますね……」

照「どこが来てどこが来ないのか、それが分かる」

勘みたいなものなのだろうか。

あるいは、河と相手の手牌予想から来る山読みの極地、ともいえる。

相手の手牌を読むこと自体は、実力が上がれば出来ることだと思う。

それを元に、残った牌を逆算して山に求める事も、不可能ではない。

とはいえ、宮永先輩の言っていることは、そういった“誰でもたどり着ける境地”とはまた違うもののような気もする。

山の頂上、というよりも。

登った山自体が違うような。

理論の山を登りきって隣を見たら、理論では説明できない運やそういう類の山頂に宮永先輩がいた、ような。

そんな、感覚。

そもそもとして、何か根本的に違う場所にいるような。

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