過去ログ - 杏子「せっかくだからごまどかでも虐めるか」
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/11/24(土) 01:14:37.57 ID:K9zJNTEso
 
「不覚、風邪を引いてしまったわ……」

寒い冬の朝、目が覚めたほむらは自身の体調の異変に気が付きました。
体は泥のように重く、頭の中に靄がかかったように意識がぼやけているのです。

ピピッ

脇に差した体温計が短くアラームを鳴らします。

「38℃…… 間違いなく風邪ね」フラフラ

ようやく現実を客観的に把握したほむらはそう結論付けました。
昨夜、遅くまで魔獣退治をしていた所為でしょう。
体調管理を怠ったわけではないのだが、そうでもなかったようだ。
自身の甘さに歯噛みするも、そのための気力すら湧いては来なかった。

「学校に連絡しなきゃ……」ノソノソ

重い体に活を入れ、最低限の連絡を入れる。
こんな時、1人暮らしだということが悔やまれる。
家族と一緒に暮らしていたなら、こんな不自由を喫することも無かっただろうに。
こんなことを考えるのは、病気で気が滅入っている所為かもしれない。
今は治すことだけを考えよう。
そう考え、ほむらは薬を飲んでから再び布団に包まる。
食欲は無かったので食事は摂らずにほむらは眠りについた。









ピンポーン

「……ん」

呼び鈴の音でほむらは目が覚めた。
カーテンは閉めたままなので部屋は暗く、時刻の見当はつかなかった。

「誰?」

言葉少なに問いかける。
起き抜けの喉はカラカラで声が掠れ、囁く様にしか声が出なかった。
聞こえなかった可能性が高い、再度声を出そうとする。

「だ……」

「私よ。巴マミ」

ドアの向こうから返事が返ってきた。杞憂だったようだ。
声を出しかけたまましばし固まる。

「……そう、いま鍵を開けるわ」ノソノソ

布団から這い出る。
体が思うように動かなかったが、転ぶようなこともなく何とかドアを開ける。
相変わらずの独特な金の巻き毛が目に入った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/483.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice