過去ログ - 杏子「せっかくだからごまどかでも虐めるか」
1- 20
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/11/24(土) 01:15:04.65 ID:K9zJNTEso
「わざわざごめんなさいね。寝てたんでしょう?」

「いえ…… どうしたの?」

「貴女が風で寝込んでるって美樹さんに聞いてね。お見舞い」

「……ありがとう」

気を使わなくてもよかったのに。そうも思ったが、その言葉を飲み込む。
今はその好意が有難かった。

「おら、病人は寝てろ。治らねぇぞ」

「杏子……?」

マミの後ろから顔を出したのは佐倉杏子だった。
この寒い時期にショートパンツにパーカーという、見ているこちらが寒くなる格好をしている。

「さっさと布団にもどんな」

ぐいぐいと背中を押され、半ば強制的に布団に寝かしつけられた。

「温かくしておかないとね。ご飯は食べたの?」

「食欲がなくて……」

「そう。でも、水分は摂っておかないとね。声が掠れてるわよ」

「旨いもん作ってやるから大人しく寝てろよな」

「え?」

杏子の言葉にほむらの目が点になった。
台所に向かう杏子とミネラルウォーターを差し出すマミ。
2人の行動は逆ならばしっくり来たことだろう。

「アタシだって料理ぐらい出来るさ」

「ウェヒー」モゾモゾ

杏子の手には頭陀袋が握られていた。
中に入った何かがモゾモゾと暴れており、かすかに鳴き声が漏れる。
余りにも怪しい光景にほむらは飛び起きる。

「ちょっと!」ガバッ

「ほら、暴れないの」シュバッ

飛び起きようとしたほむらをいつの間にか変身したマミのリボンが拘束した。
リボンで雁字搦めにされたほむらは焦る。

「馬鹿っ、こんなことしてる場合じゃ……!」

「大人しく寝ていれば開放してあげる」

「遠慮すんなって」

「ウェヒィ〜 ウェヒィ〜」モゾモゾ

「え、遠慮なんか…… うぅ……」

全力で否定しようとするほむらだったが、いかんせん体がついてこなかった。
熱で茹り、意識が朦朧とする。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/483.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice