過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」咲「その17 」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」咲「その17 」【鶴賀】

↓ 1- 覧 板 20

275: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/11/26(月) 22:42:11.38 ID:VDUulzjV0
一「次は僕だね！」

入れ替わる。

彼女の手にはカレーのお皿。

一「あはは……ごめん、僕料理ってちょっと苦手でさ」

一「……ちょっと、作るときも失敗して、怪我しちゃって」

目線が少しずれて彼女の指に向かう。

ある程度血は止まっているけど、完全には止まっておらず、指の先をゆっくりと流れる。

京太郎「……大丈夫ですか？」

一「ん……あまり大丈夫じゃないかな」

京太郎「それじゃ、絆創膏とか――」

一「ううん、いらない」

京太郎「……へ？」

ビ、と指を指される。

一「舐めて？」

京太郎「……は？」

一「ほら、舐めたら傷が治るって言うじゃん？」

京太郎「いやっ、そういう問題……！？」

一「そういう問題！」

一「ね、ちょっとでもいいから」

一「……舐めて？」

京太郎「……」

いや、流石に無理だろう。

いや、流石に無理だろう。

いや、流石に無理だろう。

しかし、俺は動けない、彼女は動ける。

その差は大きく、じりじりと迫ってくるその指は。

……俺の口の中に侵入した。

異物が入るとどうするか、当然追い出そうとする。

それでは、口の中で異物を追い出せる動きができるものは何か。

一「ん……っ」

そう、結果的に彼女の指を舐めることになってしまった。

れろれろ、とぺろぺろ、と。

一「……ん、もう大丈夫」

ひゅぽ、と指を抜かれた。

……血の味がまだ口の中に残る。

一「えへへ、それじゃ、あーんっ！」

今度はカレーが目の前に出る。

勿論拒否できるはずもなく、俺はカレーを口に入れる。

……それでも、血の味は消えなかった。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/343.49 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ