787: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:33:11.27 ID:/PCTaSjwo
「どうしたの?」
「ううん、なんか眠れなくって。隣の真ちゃんはもう寝ちゃったっぽいし」
788: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:33:42.73 ID:/PCTaSjwo
私はその隣に座る。
私を見て、萩原さんは寝間着のポケットから小さなカップを2つほど取り出した。
「お茶入れる? 温まるよ?」
789: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:34:25.20 ID:/PCTaSjwo
カップを受け取るとお茶の熱が伝わっていて熱かった。
それをゆっくり口にする。
「美味しい……」
790: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:35:43.26 ID:/PCTaSjwo
二人で窓の外の夜空を見ている。
窓の外の景色はとてもいいものではなかった。
復興作業をこんな夜中になってもしている人達がいる。
791: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:36:40.14 ID:/PCTaSjwo
萩原さんは何も言わない。
「それこそ最初は怒っていたわ。裏切られた、という感情だったり、
騙された、って感情だったりが、もうぐちゃぐちゃだった」
792: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:37:54.83 ID:/PCTaSjwo
コンコン。
また? 真?
793: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:38:42.18 ID:/PCTaSjwo
「はぁ……良かった。
起きたらいなくなってたからどこに行ったのかと思って探しちゃったよ」
「真も寝れなかったのね」
794: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:39:08.82 ID:/PCTaSjwo
私の故郷……。
何から話したものか。少し悩む。
私はこの時、二人になら、と思っていた。
795: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:45:46.78 ID:/PCTaSjwo
………………
…………
……
796: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/08(金) 18:48:05.87 ID:/PCTaSjwo
「待ってよお姉ちゃん……。はぁ、はぁ……」
「遅いよ優!」
「だ、だってぇ……」
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