878: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:53:52.44 ID:hWToRdhWo
ふかふかでベッドは暖かい。
枕が柔らかい。
879: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:54:29.49 ID:hWToRdhWo
きっとお母さんが見ていたら御行儀悪いなんて怒られそうだったけど、
ベッドに寝転んだまま手を伸ばして、パンを一つとった。
その時、私にはそのパンは宝石の山のようにも思えていた。
880: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:55:20.88 ID:hWToRdhWo
だから私は目を開けていた。ずっと天井を見ていた。
もぐもぐとパンの味を確認しながら、少しずつ少しずつあじわって食べる。
目を開けていても、
あの小屋はこんな風に屋根はなかったなぁ、なんて思い出してしまう。
881: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:56:05.19 ID:hWToRdhWo
いつの間にか私は眠っていた。
夢を見ることもなく、深く眠った。
朝、目が覚めると私はしっかりとベッドに寝ていた。
882: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:57:47.83 ID:hWToRdhWo
春香の、恩人の春香の寝顔が見たくて振り向くと春香はもうベッドの上に座っていた。
そしてこちらに微笑みかけてくれた。
883: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:01:25.88 ID:hWToRdhWo
「あ、あと、千早ちゃんが寝ている間に色々買い物してきたんだけど」
と眠そうにしながらも顔を赤くして
884: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:01:52.73 ID:hWToRdhWo
「ねえ、千早ちゃん、どの服にする? 動きやすいのがいいかなぁ?」
寝起きだからか、少しフラフラしながらも、どっさりと服を出してくる。
885: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:02:37.23 ID:hWToRdhWo
「そんなの悪いじゃない」
「悪くないよ。大丈夫大丈夫! ほら、これなんかどう?」
「そ、その……着方がよくわからないのもあるし」
886: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:03:20.49 ID:hWToRdhWo
「これはねえ、メイド服って言ってお金持ちの家の使いの人が着る格好なんだよ」
「私は……またどこかに……?」
887: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:03:50.76 ID:hWToRdhWo
そして最後に、
「はい、これ」
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