917: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:28:22.40 ID:hWToRdhWo
私は何十にも斬られ、刻まれる。
初の一対一をとても無茶苦茶な相手に挑んでいたということを思い知る。
そして、私は剣を握ることもできなくなり、その場に倒れこむ。
918: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:30:25.72 ID:hWToRdhWo
春香が駆け寄ってきて回復薬を私に無理矢理飲ませ大分楽になる。
それでもまだ当分は動けない。
「それじゃあ、いいことを教えてもらったことだし」
919: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:31:24.02 ID:hWToRdhWo
すぐに春香はそれを私に無理矢理飲ませる。
「春香……ごめんなさい」
920: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:32:11.78 ID:hWToRdhWo
「バレてたか」
「やっぱり」
921: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:33:13.53 ID:hWToRdhWo
私はこの時、怖かった。
私は春香とは違ってまだまだ弱い。
足手まといになっているんじゃないかって不安だった。
922: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:33:39.35 ID:hWToRdhWo
「……」
「ごめんね。必ず帰ってくるから」
923: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:34:05.82 ID:hWToRdhWo
だんだんと体の傷も癒えてきて楽になってくる一方。
私は一人残された虚無感に耐えられなくなっていた。
924: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:34:34.71 ID:hWToRdhWo
春香は私といたかったの?
私は?
925: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:35:12.41 ID:hWToRdhWo
たまらずに駆け出していた。
自分では全力で走っているつもりだったのかもしれないけれど、
傍目から見たらびっこ引いてズルズルと足を引きずるように歩いている子。
926: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 17:36:28.09 ID:hWToRdhWo
とにかく森へ入る。地図はない。とにかく急ぐ。
急いで合流しないと。一人でなんて危険すぎる。
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