過去ログ - 【咲ーSakiー安価】魔王クエスト―魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君―2
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222: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/12/11(火) 23:25:31.51 ID:jg+tXdeAO


一「ボクには何人か女の子の友達がいるんだけど、そういう子たちはいつも、貴族の令嬢や貴婦人が街を通る時の」

一「綺麗なドレスを見て、うらやましそうにため息をついてた」

一「…二年くらい前、お父さんと一緒に、貴族のお屋敷に呼ばれて、手品をした時に」

一「その家のお嬢さまが、ドレスに着替える前に着ていた、普段着が部屋にあるのを見つけたんだ」

一「普段着と言っても、ボクたちがふだん着ている服にくらべたら、とても贅沢な物だったんだけどね」

一「たまたま小間使いの人が片付け忘れたらしくて、部屋にその服があることに気づいてるのは、ボク以外誰もいなかった」

一「…見ているうちに、もしボクの友達が一度でもその服を着れたら、どんなに喜ぶだろうと思ったんだ」

一「…それが良いことか悪いことかなんて考えなくて…ボクは服を手品で使う小道具の中に隠して、そのまま部屋を出た」

一「…一夜明けて、屋敷を出る時にも、誰一人としてその服のことで騒ぐ人なんていなかったよ」

一「小間使いの人は、自分がなくしたんだと思って…ばれるのが恐かったんだろうし、お嬢さまは最初から、服の一着や二着のことで、騒いだりしないんだろうね」

透華「…」



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