過去ログ - 【咲ーSakiー安価】魔王クエスト―魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君―2
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◆Rf40X2USO7Yr
[saga ]
2012/12/16(日) 22:52:21.13 ID:ULRYG2wAO
既に何人かが腰掛けているテーブルには、麻雀の匂いのするものは一切なかった。みんな思い思いにお茶を飲んだり、軽食をとったりしている。
一「この人たちは、対局の合間に休憩してるらしいよ」
ハギヨシ「ここのマスターがお茶や軽食を振る舞っているようですね」
透華(なるほど…)
テーブルの間を抜けてたどり着いたドアと、傍らの看板には、AT A KAINOUという文字が読み取れた。
透華(この店の名前のようですわね)
透華(…意味はよく分かりませんけれど)
ドアの向こうの空間は、テラスに面した側に大きな窓が開けていて、反対側には古ぼけた石造りの暖炉がある。
無表情な眼をしたいかつい男が、カウンターの奥からこちらを見上げてきた。
???「いらっしゃい」
透華と一が戸惑いながら挨拶する一方で、ハギヨシは店主らしいその男に話しかけた。
ハギヨシ「ここで打つのは初めてなんですが、気をつけておくことはありますか?」
???「そうだなあ…まず名乗っておくか」
???「俺はここのマスターをしている、戒能暖男(はるお)ってもんだ」
暖男「ひょっとしたらあんたらも、うちの娘の名前くらいは聞いたことあるかもしれないな」
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