過去ログ - 【咲ーSakiー安価】魔王クエスト―魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君―2
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◆Rf40X2USO7Yr
[saga ]
2013/01/11(金) 23:21:19.54 ID:l36f4M8AO
鍵を返しに行く和は、部室のある棟の外でいったん他の部員たちと別れることになる。
既に辺りには夕闇が迫っており、季節柄もあって近くの川から流れてきた靄がかかり、だいぶ視界が悪くなってきていた。
寄宿舎までの道にはところどころ街灯があり、ぼんやりと周囲を照らし出している。
彰子「じゃあ、ここで待ってるね」
和「ありがとう、すぐに来ますから」
優希「ふっふっふー、のどちゃんのいない間に幽霊が出てきたりしてな!」
和「…!そ、そんなことありえませんから。それじゃ!」
小走りに和は管理棟のほうへと駆け去って行く。
優希「オカルトは否定するのに意外と怖がりだからなーのどちゃんは」
裕子「まあでも、何か出そうな雰囲気の日ではありますね」
マホ「マ、マホそういうの苦手です…!」
優希「うむ。知ってるかマホ?」
マホ「え、何をですか…?」
優希「最近噂になってる雀荘荒らしは、こういう靄が深い霧に変わる夜に出るらしいじょ」
マホ「そ、そうなんですか?」
優希「そうだじぇ。雀荘の中で徹夜で打ってる客が、ふと窓の外を見ると、それまで誰もいなかった場所に、人影が立っている」
優希「しばらくするとその人影が窓から近づいて来て、雀荘のドアをノックするらしいじょ」
マホ「え、ええぇ…」
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