過去ログ - 【咲ーSakiー安価】魔王クエスト―魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君―2
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◆Rf40X2USO7Yr
[saga ]
2013/01/19(土) 23:01:20.89 ID:+WjWpYWAO
安価:
>>597
和(…あの時のことを…思い出してみなければ…)
和(…)
和はしばらく眼を閉じて、記憶に精神を集中させてみようとした。
だが、和以外に映っていたもののことははっきりとは思い出せないままだった。
それどころか、思い返してみると、なぜあの鏡に映っていたのが自分だとすぐに分かったのかさえはっきりしなくなるのだった。
自分が見た自分の姿は、たぶん今と同じ制服のままで、鞄を抱えていたはずだ。
しかし、本当に自分が鏡の中に見たのは、そういう自分自身だったのだろうか?
ひょっとして、あの鏡に映っていた自分とは、何か見た通りの自分そのままとは違う、もっと深い何かだったのではないだろうか?
でも、それならなぜそれを自分はすぐに自分自身だと分かったのだろう?
和「…駄目です」
和は首を振って言った。
和「思い出せません…」
優希「…そうか。まあ、あんまり無理しないほうがいいじぇ」
エトペン「この一件は簡単に片付きそうにないしな」
和「鏡と女の子の正体もよく分かりませんし…あれが、その…何かオカルト的な存在だとして」
和「今までもあんな風に現れていたのなら、学校の噂くらいにはなっているはずだと思うんです」
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