過去ログ - 【咲ーSakiー安価】魔王クエスト―魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君―2
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◆Rf40X2USO7Yr
[saga ]
2013/03/07(木) 22:07:56.79 ID:zKAkYOEAO
安価:
>>713
優希「…む、そうこう言ってるうちになんかそれっぽい奴がやって来たじぇ」
マホが優希の視線の先を追って振り返ると、今しも「鳳凰」の前には、中年にさしかかったばかりくらいに見える一人の男が現れたところだった。
細身の身体つきに眼鏡をかけており、髪は額の真ん中から分けている。
すぐに雀荘に入るわけでもなく、看板を見やりながら煙草をふかし、物思いにふけっている様子だ。
マホ「なんかちょっと暗い感じがしますね…」
優希「そのほうがこっちにとっては好都合。行くじょ、マホ!」
不安を打ち消すようにタコスを持っていないほうの拳をぎゅっと握りしめながらも、低く抑えた声を後輩にかけ、優希は路地の陰からずいと歩み出て行った。
優希「よう親父!不景気な顔をしているな!」
男「えっ…?」
突然声をかけられた男は振り向き、自分よりだいぶ低い位置にある優希の顔を見下ろした。
優希「なんか訳ありと見えるじぇ。運が良かったな親父、今日の私は心が広い。もし悩み事でもあるなら、話くらい聞いてやらんこともないじょ?」
男「はぁ?」
あまりと言えばあまりに唐突な話を持ちかけられて、男はわけが分からないといった様子で頭を掻いた。
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