過去ログ - ねぇ健一、線路に飛び込むのはどう?
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 15:16:54.61 ID:H1RzuMIg0
「えっ…」

「待って、お願い」

「…どうしたの、急に?」

「…あたし、もう限界なの。ホントは今すぐ死にたい。
 このまま家に帰ったら、遺書を書き終える前にカッターで手首を切って死んじゃうかもしれない。
 湯船に顔を埋めて死んじゃうかもしれない」

そこまで言ったところで、亜矢水の頬を一筋の涙が流れた。顔は歪み、鼻の頭は少し赤くなっている。

「…でも、そうしたら、あたしは一人で天国に、行かなきゃいけなくなる。
 それじゃ、だめなの。健一にも、迷惑を、かけることに、なるし、それに…」

僕は亜矢水の言葉を遮って、その小さく震える唇に口づけをした。

それはキスというより、亜矢水に明日まで生きる力を吹き込んだ、といった感じだった。

亜矢水の涙は塩辛くて、海の味がする。


もしこの地球に「海」というものが存在しなかったなら、

僕も亜矢水も生まれてくることは無かった。

こんなに苦しむことも無かったのに。



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