7: ◆1XmsYbpRzk
2012/11/26(月) 01:39:31.13 ID:xT30PnyB0
凛と新城は協会を後にした。
その帰り道――――。
新城「あの言峰という男」
凛「えっ?」
新城「なんなんだアイツ。何を考えている。わからない、糞っ」
新城は震えていた。この男は小心者なのだ。
臆病、とさえ言える。
凛「アイツは敵じゃないわ。言峰は教会から派遣されているだけで、実際に殺し合うのは魔術師同士なんだから」
新城「敵じゃない、敵じゃないか。それは素晴らしいな。それが本当なら」
――――教会 地下
言峰「……新城直衛」
ギルガメッシュ「どうした言峰。貴様が明確に行動を起こさんとは」
言峰「あの男の目は、何を見てきたというのだ。この世の混沌という混沌を詰め込んでおきながら、決して濁っていない」
ギルガメッシュ「簡単なことだ、言峰」
言峰「生まれついての異常者であると?」
ギルガメッシュ「そうだ。どうやら芽を出した箇所は違うようだが」
言峰「貴様はどう見た、英雄王」
ギルガメッシュ「気に食わんな。基準を全て己に託しておきながら、決して自分のためには動けないような雑種だ」
言峰「自分の為には、か」
その時、言峰は猛獣使いの傍らを歩く少女を思い出していた。
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