1: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:48:59.78 ID:366y66TAO
お邪魔いたします。
くだらない内容ですが、
よろしければお付き合い下さい。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:49:47.06 ID:366y66TAO
気持ちは嬉しいけど
3: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:51:01.92 ID:366y66TAO
教師「相澤くん。」
「はい。」
教師「青山くん。」
4: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:51:58.37 ID:366y66TAO
必然的に、名簿順で返却される答案が僕の手元に渡るまでに、少々の時間を要する。
[ピーーー]ならさっさと殺してくれれば良いのに。
つくづく残酷だ。
5: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:52:42.42 ID:366y66TAO
【努力】
“努力に勝る天才なし”
誰の言葉かは知らない。
6: ◆iXEsAAsDhw[sage]
2012/11/26(月) 20:53:30.29 ID:366y66TAO
そう、両親は僕を“努力のできる人間”に育ててくれたのだ。
と、思っていた。
中学生の頃までは。
7: ◆iXEsAAsDhw[saga]
2012/11/26(月) 20:54:49.32 ID:366y66TAO
【71点】
公立の高校においては、極めて平均的で、箸にも棒にもかからない点数である。
しかし、いま僕が通っているこの関東最難関の私立高校では、そういうワケにはいかない。
8: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 20:56:13.05 ID:366y66TAO
そんな彼らにしてみれば、70点代などもはや0点と大差ない。
彼らは80〜100までの20点満点(まぁ、厳密には21点満点か)の世界で生きている。
僕がかつて身を置いていた世界だ。
9: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 20:57:13.73 ID:366y66TAO
【努力の高み】
小・中学生の頃の僕は勉強の虫だった。
正確には努力の虫。
10: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 20:57:50.49 ID:366y66TAO
天は学力を無償で貸し与えてくれるほどお人好しではない。
さっき言った僕の持論。
これは今でも間違ってないと思っている。
11: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 20:58:35.21 ID:366y66TAO
もちろん、ついていくべく更なる努力を重ねた。
それまで通っていた塾に加えて、家庭教師もつけてもらった。
自主学習に使う参考書も7冊から10冊に増やした。
12: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:00:17.35 ID:366y66TAO
>>4をsagaにするのを忘れていました!
すいません!
改めて。
13:>>4の訂正です[sage saga]
2012/11/26(月) 21:01:15.59 ID:366y66TAO
必然的に、名簿順で返却される答案が僕の手元に渡るまでに、少々の時間を要する。
殺すならさっさと殺してくれれば良いのに。
つくづく残酷だ。
14: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:07:34.84 ID:366y66TAO
【帰路】
電車から降り、きらびやかな商店がひしめく駅前通りを歩いて家路をたどる。
いつも通りの学校からの帰り道。
15: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:08:02.52 ID:366y66TAO
無言でスニーカーを脱ぐ。
元々は靴ひもを一回一回ほどいて脱いでいた。
だが、今はそれが億劫で、わざと弛く結んで脱ぎやすくしている。
16: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:09:01.00 ID:366y66TAO
どうもこうもないよ母さん。
いや、違うな。
どうもこうもありまくりだよ。
17: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:10:28.88 ID:366y66TAO
母「ヒデ・・・・・・ちょっと。」
18: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:11:30.35 ID:366y66TAO
我に返った途端、猛烈な反省の嵐に見舞われた。
いくら疲れて苛立ってるとは言え、親に対してあの態度はあり得ない。
19: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:12:02.03 ID:366y66TAO
【リビング】
コトッ
母「はい。どうぞ。」
20: ◆iXEsAAsDhw[saga sage]
2012/11/26(月) 21:12:38.68 ID:366y66TAO
僕はこの店のショートケーキが大好きだった。
誕生日、入学式、卒業式、テストで100点を取った時。
お祝いの時には、必ずこのショートケーキが食卓に並んだ。
21: ◆iXEsAAsDhw[sage saga]
2012/11/26(月) 21:13:23.52 ID:366y66TAO
母さんが静かに呟いた一言。
僕はその言葉の前に、何も言えなくなってしまった。
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