31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/01/08(火) 15:46:12.76 ID:YbugZvQDO
…………………………
吸血「技術面を担当する吸血鬼じゃ」
宝箱「財政担当のミミックだ」
幽霊「そして戦略情報担当のゴースト、よろしくね?」
村人1「すげえ! なんか分からないけどすげえ!」
村人2「やっぱり大魔法使い様たちは一味違うなぁ……」
少女「……」
アルラウネが受け入れられたので、ダメもとの精神で残りの三人も紹介してみたらこれまたアッサリと村人たちに受け入れられた。
ただ人間と見分けのつかない吸血鬼はよしとして、ミミックの姿はまんま宝箱。そして足の無い上に半透明な姿のゴーストを初見で受け入れるのは常識的にどうなのだろうか?
みずから紹介しておいて何だが、少女がそう首をひねっていると、ふと隣の執事が声を掛けて来た。
執事「これで、最初の関門は完全にクリアですかな?」
少女「……ん」
少女は「そうね」と言葉には出さずに心中で頷き、気持ちを入れ換えた。
何はともあれ村人たちには受け入れられた。執事の言うとおりに最初の関門は突破である。
少女「……でも、これからが、重要」
執事「はい、頑張りましょう」
少女「……ん」
そう、重要なのはこれからである。
消滅寸前のこの寂れた村を復興させないといけないのだ。
村人たちのため、そして自分たちのために。
その道のりは決して平坦ではないものの、しかし決して悲観するほど暗いものでもない。
アルラ「よーし、まずは開墾! ここら一帯を開墾しよう!」
吸血「さてさて、魔界で培った技術がどこまで通用するか試してみるか」
宝箱「オレが財政担当ねぇ……しかし計算するほど収益があるのかどうか」
幽霊「ふふ、これから増えていくから疲れるわよ?
さて、周りの勢力に関する詳しい情報も皆無だし、私もこれから一仕事ね」
張り切って動き始める各々を遠目に少女は頬を緩め、他者からは見て取れぬほど小さな微笑を口元に浮かべたのだった。
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