過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:09:05.07 ID:xKQv9y9m0
騎士(こいつ、そんな風に考えていつも模擬戦を行っていたのか……。確かに、変に意固地なところはあるけど、男は本気で力を付けようとしてる……)

男「僕が言いたいのはそれだけだよ、騎士もやる気がないなら適当にしてくれてていいよ……」スタスタ

騎士(俺は……どうだ? 実戦になった時にこいつに命を預けられるのか?)
以下略



287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:10:13.07 ID:xKQv9y9m0
騎士「俺はまだ戦場に出てないからお前の考えに完全には理解できてないと思う。でもさ、人に命を賭けろっていうならさ、お前も俺に命賭けろよ! もっと他人を信用しろ!
 でなきゃ、俺はお前に命を預けることなんてできねえ!」

男「……」

以下略



288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:10:46.67 ID:xKQv9y9m0
男「わかったって言ったんだよ。確かに、相手にだけ命を賭けさせるなんて傲慢すぎた。僕も騎士に命を預ける。これでいい?」

騎士「お、おう……。なんか、やけに素直だな」ポリポリ

男「この間の借りを返すだけだよ。特に深い意味は無い」プイッ
以下略



289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:11:55.04 ID:xKQv9y9m0
……



男「時間だ。みんな、準備はいい?」チラッ
以下略



290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:12:34.98 ID:xKQv9y9m0
訓練生E「わかった、わかった。ほら、もう時間だろ。集中しねーとな」ニヤニヤ

訓練生F「そうそう。男がいれば模擬戦の成績は必然的にトップになるからな」ニヤニヤ

男「……そうだね。それじゃあ、始めようか」
以下略



291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:13:09.51 ID:xKQv9y9m0
 男が一人先に進み、それに続くように騎士、訓練生の二人が続く。そこから騎士、訓練生が二手に別れ、男の左右にそれぞれ展開する。
 ジメジメとした空気が肌を撫でる。未だ姿を現さない相手に警戒しながら、四人は先へと進んでいく。
 森に存在する小動物の駆ける音を敵の足音と勘違いして緊張を高め、逆に自分たちが地面に落ちている小枝を踏み潰して相手に位置を悟られてないかと考える。

 模擬戦が開始して半刻ほど経った頃。騎士、訓練生達の前を先行する男が不意に立ち止まり、合図を送る。
以下略



292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:13:44.70 ID:xKQv9y9m0
男(それじゃ、行くよ。三……二……一……今だっ!)ダッ!

 男が合図を送ると同時に、騎士と男が敵の一人の元へと駆け出す。騎士は腰に付けられた模造剣を鞘から抜き放ち、男は指で魔法紋を描いていく。

敵「……! クソッ!」
以下略



293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:14:11.91 ID:xKQv9y9m0
男「甘いっ!」

 描いていた魔法紋を模造剣が己の体に叩きつけられる直前に完成させる。すると、なぎ払われた剣と男との間に地面を突き上げて石柱が現れ、その剣先を防いだ。

敵「――ッ〜」ビリビリ
以下略



294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:16:09.78 ID:xKQv9y9m0
騎士「くらいやがれ!」ザッ

 模造剣の腹を起き上がった相手の腕に叩きつける。魔法を使う男と違い、騎士や敵は軽装の鎧を身につけているとはいえ、叩きつけられた剣の衝撃は凄まじく、先ほどの男の攻撃とは比べ物にならないほどの鈍い音が辺に響く。

 骨が折れた……とまではいかないものの、衝撃によって飛ばされ、起き上がろうとした敵の腕は力なく垂れ下がっていた。
以下略



295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:17:47.61 ID:xKQv9y9m0
男「よし、まずは一人……」

 男が敵を倒して一息ついた瞬間、背後から叫び声が上がった。

訓練生E・F「うわああああ〜」
以下略



296:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 17:18:44.10 ID:xKQv9y9m0
男(なるほど……。つまり最初からあの二人はこうするつもりだったんだね)

 おそらくは、ミーティングの前、それから後に彼らは訓練生C達と密会していたのだろう。そして、その時に模擬戦が開始したあとの予定をそれぞれで立てていたのだろう。
 どうしてこんなことをするかという理由を問われれば、男自身に原因があるのだろう。男がそれまでとってきた態度が、彼らに模擬戦での勝敗以上に重要な“男を潰す”という共通の目的を与えたのだ。

以下略



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