過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:17:01.35 ID:4BCi+PlG0
……



男(部屋に戻って待っているものの、中々エルフのやつ来ないな……)ボーッ
以下略



347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:17:30.44 ID:4BCi+PlG0
エルフ「男さん、寝ちゃってます。せっかくおじいさんに教えてもらったマッサージを疲れてる男さんにしようと思ったのに……」グスン

エルフ「でも、男さんの寝顔を見るのも久しぶりですね……」チラチラ

エルフ「……」チュッ
以下略



348:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:18:01.57 ID:4BCi+PlG0
……



男「……う、ううん。もう、朝か?」
以下略



349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:18:32.92 ID:4BCi+PlG0
男(こんなに無防備に傍にいられたんじゃ昨日の僕の嫉妬が馬鹿みたいだな……。エルフは僕のことちゃんと慕ってくれてるんだ。たまにはきちんと僕の方からもエルフのことを好きだって態度を表さないとな……)ナデナデ

エルフ「うう……んっ」デレデレ ニコニコ

男「……」フフッ
以下略



350:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:22:47.44 ID:4BCi+PlG0
ひとまず、男の嫉妬話はここまでで。次はある男の狂気というお話です。


351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:23:16.98 ID:4BCi+PlG0
これは、物語の中核に絡まないある一人の観察者の話である。


いつからだろう、この街に訪れたある一人の少女の姿を俺が追いかけ続けるようになったのは。

以下略



352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:23:45.06 ID:4BCi+PlG0
それからしばらく月日が流れた。戦争が終わり、穏やかな日々が続いていた時だ。この街に流れの商人がやってきて、奴隷としてエルフを売りに出した。

初めて見た実物のエルフ。醜悪のものだと思っていたそいつは、一目見た瞬間俺の心を奪っていった。

ああ、なんて美しいんだ。この街にいる豚みたいな女共の数百、数千倍の美しさを持ったエルフ。直視することさえためらう美しい顔立ちを目の前にして、思わず俺は叫びだしそうになった。だが、俺以外の誰もこのエルフの存在を理解していなかった。
以下略



353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:24:20.84 ID:4BCi+PlG0
この調子では誰もあのエルフの買い手が現れないだろうと俺は確信した。
金、金だ。今家にある全財産を引っ張ってきてでもあのエルフを手に入れたい。俺のものにしたい。
それまで心の奥底に隠され蓋をされていたドス黒い感情が一気に吹き出してきた。

すぐさま、俺は金品を取りに行くために家に向かって駆け出した。だが、金を手にして戻ってきた時にはあのエルフはもういなかった。
以下略



354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:24:58.47 ID:4BCi+PlG0
誰だ、誰だ!? 俺のエルフを奪った奴は誰だ……。
嫉妬と怒りから気が狂いそうになりながらも、俺はそのエルフを買い取った人物を突き止めた。

そう、エルフを買い取ったのはこの街に移住してきたあの、男だったのだ。

以下略



355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 14:25:28.78 ID:4BCi+PlG0
だが、そんな幸福な日々も長くは続かなかった。エルフが死んだのだ。馬車に引かれて……。

俺は絶望した。薄暗い自室でありったけの声を張り上げた。彼女を殺した馬車の主に向かって怨嗟と呪詛を呟き続けた。

ああ、これで今までの時間の全てに意味がなくなってしまった。もうだめだ。この街にエルフを売りにくる商人なんていないだろう。これから、俺は抜け殻のようにただ毎日を無駄に過ごしていくのだろう。
以下略



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