過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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395:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:17:26.25 ID:4BCi+PlG0
――自宅――

男「どう……です?」

親方「あ〜。こりゃ、ちょっと駄目かもしれないな。所々支えに使われてる木が腐り出してる。こりゃ、家を建て直すか引っ越したほうがいいと思うぞ」
以下略



396:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:18:05.95 ID:4BCi+PlG0
……



エルフ「ただいま帰りました〜」
以下略



397:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:18:32.53 ID:4BCi+PlG0
男「んとね、エルフ。今日ね、職人さんにこの家を見てもらったんだけど、どうもこの家は限界みたいなんだって」

エルフ「どういうことです?」

男「つまりね、この家を支えている木が幾つか駄目になっちゃってて、このまま放置してるとよくないんだって。だから、家を新しく建て直すか、引っ越すかのどちらかを早いうちにしたほうがいいみたい。まあ、どっちにしても一度この家を出ないといけないんだ」
以下略



398:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:19:01.30 ID:4BCi+PlG0
男「たぶん、一度壊されて更地になっちゃうんじゃないかな」

エルフ「えっ!? 男さんは、それで……いいんですか?」

男「……仕方ないよ。この家の寿命が来たんだって思うしかないし。それに、書庫も狭くなってきたし、新しい家に移るのはいいかな……って」
以下略



399:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:19:40.39 ID:4BCi+PlG0
エルフ(男さん、ずっと私の目を見ないで話してる。きっと、この家から移るのは本心じゃないんだ)

男「……エルフ?」

エルフ「本当に、本当に……男さんはそれでいいんですか?」
以下略



400:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:20:06.50 ID:4BCi+PlG0
エルフ「男さん!」

旧エルフ『男……さん』

男「……っ!?」ドキッ
以下略



401:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:20:58.22 ID:4BCi+PlG0
……



男「……はぁ、やっちゃった。八つ当たりなんて、大人げないな……。エルフ、今頃怒ってるかな? いや、あの子のことだから、ショックを受けちゃってるかもな」ハァ
以下略



402:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:21:26.01 ID:4BCi+PlG0
……



チュンチュン、チュンチュン
以下略



403:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:22:18.53 ID:4BCi+PlG0
エルフ『男さん。私はやっぱり、昨日の男さんの意見は納得いきません。話を聞いていて、私には男さんが無理に旧エルフさんを忘れようとしているように思えました……。
 私は旧エルフさんに会ったことはありませんけど、旧エルフさんの日記を読んで、あの人が男さんと、この家での生活をどれだけ大事にしていたのかは少しは分かっているつもりです。
 だから、たとえ一度この家が取り壊されることになっても、私は男さんにこの家を離れて欲しくないです。だって、この場所が男さんと旧エルフさんが過ごしてきた日々の証なんですから。
 だから、男さんがもう一度考えて結論を出してくださるまで、私はこの家に帰らないことにしました。
 我が儘を言ってすみません。でも、男さん。もう一度、もう一度考えてみてください』
以下略



404:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:23:50.84 ID:4BCi+PlG0
男「……」キョロキョロ

男「そういえば、この家に来た時はまだ、僕一人だったんだよな……」シミジミ

男「それからしばらくして旧エルフを買って。最初は彼女暗くって、全然話さなくて苦労したっけ。僕もまだエルフを受け入れられるような心持ちじゃなかったから、嫌なことをしょっちゅう言って……」
以下略



405:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/04(火) 17:28:12.32 ID:4BCi+PlG0
――数日後――

男「さて、結論も出たしエルフのやつを迎えに行かないとな」

男「こっそり様子を見に行ったけど、元気そうにしててよかった。あのおじいさんも優しくしてくれているし、今度一度お礼にいかないとな」
以下略



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