過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:26:56.01 ID:RLjbm7yt0
騎士「まあな。でも地位が上がったからって何もしなくていいわけじゃないし。俺も最近は書類業務ばかりでたまには動きたいんだよ」

男「そういうこらえ性のないところは昔から変わらないね。騎士って考えるより先に手が出るタイプだし」

騎士「そうなんだよな。俺としては部屋にこもっているより現場に出てほかの兵士の意見を聴いたりしてたいんだけどさ」
以下略



493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:27:24.13 ID:RLjbm7yt0
男「最初はやっぱり驚くだろうね。でも、僕としてはようやく女魔法使いが前に進んでくれたから嬉しく思っているよ」

騎士「確かにいつまでもあのままじゃいられなかっただろうし。今回のことはいい機会だったのかもしれないな」

男「うん。でも女魔法使いが完全にエルフを受け入れられるかどうかはまだわからないから僕としては長い目で彼女を見守るつもりだよ」
以下略



494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:31:22.56 ID:RLjbm7yt0
……



女魔法使い「ぜったいに、いや、です!」ダンッ
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495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:31:52.39 ID:RLjbm7yt0
チラリと視線をエルフに向け呟く騎士。その言葉にエルフは戸惑い、キョロキョロと視線を漂わせる。

女魔法使い「……そうですよ。ええ、そうです。今この状況で先生とこのエルフを二人にしておくと何があるかわかりません。わざわざ私が監視をしているから、何も起こらずに済んでいるのに……。
 なのに、どうしてこのタイミングで騎士さんは私と先生を引き剥がそうなんてするんですか!?」

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496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:32:22.30 ID:RLjbm7yt0
女魔法使い「それは……そうですけど」

騎士「だったら、今回は黙って言うことを聞く。安心しろ、用が済んだらすぐに返してやっから。それなら別に文句はないだろ」

女魔法使い「……わかりました。我が儘言ってすみません」シュン
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497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:33:03.99 ID:RLjbm7yt0
騎士「んだよ、そう思ってるなら戻ってこいよ」

男「何度も言うようだけど、それとこれとは話が別ってね」

騎士「……チッ。ホント上手い生き方してるよ、お前は」
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498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:33:37.35 ID:RLjbm7yt0
男「だって? どうする、騎士?」

騎士「まあ、わざわざ用意してくれるってんだ。断る理由はないわな。それじゃあ、よろしくな」ポンポン

エルフ「あ、はい……。ありがとうございます」ニコッ
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499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:34:16.72 ID:RLjbm7yt0
……



女魔法使いの準備が終わり、男たちの元を騎士と女魔法使いが旅立ってから数日が経った。都市部へとようやくたどり着いた二人は待っていた女騎士と合流し、早速目的地である西の辺境の土地へと向かうことになった。
以下略



500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:35:02.53 ID:RLjbm7yt0
女騎士「あれ? いつの間に正式なものになったの? 騎士が個人的に調べたいっていう話だったと思ってたけど……」

騎士「いや、俺もそのつもりだったんだけど都市部に着いた時に上から正式な任務として依頼されてな。つーわけでこの依頼、気を抜くわけにはいかなくなったんだよ。まあ、元から気抜いてやろうとは思っていなかったけどな」

女騎士「そういうことなら、私たちも真面目に対応しないといけないな。いや、私も気を抜くつもりは無かったが……」
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501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:36:29.36 ID:RLjbm7yt0
騎士「お前、さりげなく俺だけじゃなく部下のことも馬鹿にしてるよな……。いや、まあいいや」

気心知れた相手だからこそできるような軽口を叩き合いながら、三人は進んでいく。文句を言いながらも、誰もその足を止めることなく日中は三人とも歩きづくめだった。やがて、日は沈み、空は黒一色に覆われた。
ぽつんと浮かび上がる月がやけに不気味で、遠くからは獣の鳴き声が聞こえる。広い平原の一角、都市部を出立する前に女騎士が用意していた食料や簡易野営用のテントを背負っていた荷物から取り出し、食事や寝床の準備を始める。

以下略



502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 00:37:35.87 ID:RLjbm7yt0
女魔法使い「そうですね。はぁ、また戦争中のように騎士さんと同じテントの中で寝ないといけないんですね。襲われないか心配です」

女騎士「いや、それはないわね。騎士は奥手だし、そもそも襲うような度胸も持ち合わせていないわ」

女魔法使い「そうでした。それなら、安心ですね」
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