過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:25:46.67 ID:RLjbm7yt0
結局、人とエルフは分かり合うことはできないのだろうかと学者は考えていた。
かつて、人とエルフが共存していたのは幻のようなもので、それが実現すること等ありえないのだろうかと。
だが、己に問いかけたその質問に返ってきた答えは否だった。
まずは自分から、一歩踏み出す。そうしなければ何も変えることなどできない。
誰かが事を起こすのを待っているだけでは、この状況はきっといつまでも変わらないだろう……。
だからこそ、学者はここを旅立つ前に自分を看護してくれたエルフに伝えておくべきことがあった。内心でどう思われていようが、彼が少女に命を助けられ、こうして生きながらえているのは彼女のお陰なのだ。
チラリと視線を移すと、そっとこちらの様子を伺っているエルフの少女の姿があった。こちらを見ていることに気づかれて焦っているのか、あたふたとし、罰が悪そうに視線を彷徨わせている。

学者(きっと、この子に出会ったのはある意味で運命だったのかもしれないな)

そう思いながら、学者は人とエルフが共に歩んでいくための一歩を踏み出そうとしていた。

学者「よければ……少し話をしないか?」

学者のその提案に、エルフは少々戸惑ったが、しばらくしてコクりと小さく頷いた。



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