過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
↓
1-
覧
板
20
630
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:14:09.66 ID:RLjbm7yt0
ひとまずこれで男の過去〜少年編〜は終わりになります。次で今あるストックは最後になります。
話としては途中で止まっていますが、その続きは今日の時間がある限りは書いていこうと思います。
男の過去〜喪失編〜です。よろしくお願いします。
631
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:24:21.68 ID:RLjbm7yt0
全てを失ったあの日から一年が経った。復讐のため、男は何度も、何度も軍部の門を叩いた。だが、子供のすることをいちいち相手にするほど軍の人間も暇ではなく、いつも門前払いを受けて施設へと男は帰らされるのだった。
しかし、追い返されても毎日居座り続ける男に門番もとうとう観念したのか、男が門の前で何かする分には文句を言わなくなった。
門番「なあ、そろそろ帰る時間だぞ」
以下略
632
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:24:58.00 ID:RLjbm7yt0
門番「それにな、軍に入ったとしても厳しい訓練があるし命を落とすなんてそれこそ一瞬なんだ。お前みたいな子供達を守るために、今俺たち軍部の人間は頑張っているんだからその行為を無駄にするような事をしないでもらえると嬉しいんだがな」
男「……のちなんて」
門番「ん?」
以下略
633
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:25:26.46 ID:RLjbm7yt0
しばらくして、男に声をかけた兵士が交代の時間になり、他の兵士と入れ替わろうとしようとした時、軍部にある分隊が訪れた。
女隊長「みんな〜軍部に着いたよ!」
明るく、張りのある声を響かせるまだ若い女性。数名の集団からなる分隊の隊長と思われる彼女の言葉に続くように、兵士達が安堵の声を上げる。
以下略
634
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:26:09.84 ID:RLjbm7yt0
男槌士「いいや、許さん。ワシはこやつの隊に就く条件に飯をたくさん食えることを保証するということで契約したのだ。他の者が飯を食えんくても、ワシだけは腹一杯になる権利がある」
女魔法士「男槌士さんは、意地汚いと思います……」
女剣士「そ〜そ〜。いざとなったら他の隊の飯奪ってくりゃいいんだって」
以下略
635
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:26:44.27 ID:RLjbm7yt0
女隊長「大半はやっぱりご飯なのね。確かにお腹減ってるけど、もっと大事な事があるでしょ」
男剣士「例えば?」
女隊長「え〜……コホン。この度も我が隊は一人も死傷者を出すことなく任務を遂行する事ができました! みんな、お疲れ! よく生き残ってくれた! みんなと一緒にこれからもまた過ごせると思うと私は嬉しいよ。ついでにご飯も食べれて嬉しいよ!」
以下略
636
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:27:10.89 ID:RLjbm7yt0
みんなで一人の女性をからかいながら門の前に歩いて行く。その様子を見つめていた男は知らず強く唇を噛み締めていた。あの日以来、誰かが楽しそうにしているのを見ると無意識に苛立ってしまうのだ。
笑顔を浮かべあう彼らを自然と睨みつける男。そんな男の視線に気がついたのか、女隊長が気まずそうに他の隊員に告げる。
女隊長「ど、どうしよ。ちょっと騒ぎすぎたかな……。あの子ものすごい形相で私たちを睨んでるよ」
以下略
637
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:27:36.62 ID:RLjbm7yt0
男槌士「いや、そうではないんじゃないかのう。ほれ、服が綺麗だし」
女槍士「じゃあ、何であんなとこに座ってるんだろう。もしかして誰か待ってるとか?」
女魔法士「ど、どうなんでしょう?」
以下略
638
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:28:06.02 ID:RLjbm7yt0
女剣士「な、なんだよぉ。無視すんなよ……。お姉さんちょっと傷ついたぞ」
あまりにも無反応な男に女剣士は地味に傷つき、とぼとぼと隊のみんなの元に帰って行った。
男剣士「なんだよ、やけにあっさり帰ってきたな」
以下略
639
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/05(水) 18:28:50.88 ID:RLjbm7yt0
女魔法士「どうかしました? 女隊長さん」
女隊長「い、いやっ! 何でもないよ〜。みんなお腹減ってるもんね! 早く報告済ませて食事にしちゃおっか」
男槌士「そうじゃ、そうじゃ。はよせんか馬鹿者ども」
以下略
1002Res/678.92 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1354204300/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice