過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/05(水) 18:33:56.21 ID:RLjbm7yt0
不意に頭上から声がかけられた。それは少し前にこの軍部の中に入っていった女性の声だった。陽気で、緊張感なんてまるでなく、へらへらと笑っていた女性。女隊長という名で呼ばれていた女性だ。
先程と同じく無視をしようかと男は思った。しかし、一向に己の傍を離れる気配のない女性に苛立ち、つい荒っぽい返事をしてしまった。
男「泣いてない! 僕の事は放っておいてどっかいってくれよ」
顔を俯けたままいっても説得力はなかったが、男は女性を拒絶するしかなかった。家族、友人、知人をなくしてから優しさを向けられるのがずっと怖かったからだ。
大切な人を作ってしまったら、またあのエルフ達に奪われるんじゃないか? そんな悪夢を何度も見続けてきた。だから施設で自分を心配してくれる人たちの元を離れて、優しさが届かないようにした。朝と夜遅くだけ施設に帰り、それ以外はこの場所へと。
だが、ここに来ても門番や兵士達は自分の心配をするばかりだった。子供だから、守るべき対象だから。そう言って……。
結局、自分のことを本当に理解してくれる人はいないのだろう。子供は子供らしく、昔を忘れて新しい人生を生きろということなのだろう。
だが、男は自分にそれができるとは思わなかった。あのエルフを[
ピーーー
]までは、家族達の復讐を遂げるまでは先に進めるとは思わなかったのだ。
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