過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
1- 20
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/11/30(金) 01:40:05.46 ID:/OkYBNd30
エルフ「……辛くなかったんですか?」

男「辛かったよ。でもそういった実感を持てたのは戦争が終わってからだよ。戦時中はそんなこと考えもしなかった」

男「しばらくして戦争が終わった。人間側の勝利って形でね。戦争に負けたエルフのほとんどは殺されるか奴隷として扱われるかになった。そして、僕は軍を辞めたよ。
 やることもなくなったし、戦うことに疲れたっていうのが一番の理由だけど」

男「家族のいなくなった世界で一人で生活していたある日、たまたま市場に来ていた奴隷商が売り出していたエルフがいたんだ。それが旧エルフだよ。君の先輩みたいなものだね」

エルフ「……」

男「最初はホントに興味本位だったんだ。たぶん、行き場のなくなった憎しみをぶつける相手が身近に欲しかったっていうのもあった。だから、彼女が売られているのを見たとき、その場で商人と交渉して彼女を買った」

男「思い返せば彼女にはひどいことしかしなかったよ。冷たい態度をとって、あしらったり、無視をしたりもした。
 そんなことばかりしていたせいか、ある日彼女が僕の目を盗んでこの家から抜け出したんだよ」

エルフ(あ……これって日記に書いてあった)

男「その時僕は何故か無性に焦ったよ。彼女が傍にいる生活があまりにも普通になっていたから、急にいなくなられたことに少なからずショックを受けたんだろうね。
 だけど、当時の僕はそんなことを認めたくなくて、自分のものを取り戻すなんて理由で彼女を探したよ。そして、路地裏で男に囲まれてる彼女を見つけた。
 その光景を見た瞬間、やたらと頭に血が上って気づいたら魔法を使って男たちを追い払っていたよ。きっと、あの時は酷い顔をしていたと思う」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/678.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice