過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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725:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:05:45.33 ID:HuDDvyyN0
女魔法士「男くんが意識を失っていてよかったです。さすがに、この姿は見せられないですね」

そう呟く女魔法士の身体は血に染まっていた。彼女だけではない、この場に残った隊員全員の体は鮮血を撒き散らしていた。

男弓使い「だが、俺らが残らなかったら男たちの命はないんだ。これまで女隊長にもらってきた恩を返す時が来たんだろう」

そう、この場に残った全員が女隊長に恩があった。出会いは違えど、その境遇は皆同じだった。
はぐれ者、つまみ者とされていたもの、厄介な存在として周りから煙たがれていた者たち。それが彼らだった。
だが、そんな彼らに女隊長は声をかけ、仲間として迎え入れた。最初はうっとうしいと思っていた彼女の明るさや、その積極性。
だが、気がつけばその心に誰もが惹かれていた。長いこと忘れていた人と人との触れ合いや、その温かさを彼らは皆この分隊に所属することで思い出したのだ。



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