過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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745:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 01:50:04.20 ID:HuDDvyyN0
……



それからのことを男はあまり覚えていない。ただずっと、ひたすら走り続けた。今が何時なのか、朝なのかも夜なのかも、自覚しないままただずっと走り続けていた。
いつの間にか意識が消えて倒れていたりした。しかし、目が覚めるとすぐさま走り始め、やがて……森を抜けて平地へと出た。
女隊長との約束通り、森を抜けるまで男は一度も後ろを振り返らなかった。
だから、約束が果たされた今。ついに男は後ろを振り返った。

男「男剣士! 男弓使い! 男槌士! 女魔法士! 女剣士! 女槍士!」

仲間たちの名前を必死に呼ぶが、誰一人として呼び掛けに応えるものはいない。視線の先にあるのはただ深い闇のみ。

男「女、隊長おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

声が枯れるほど必死に愛する者たちの名前を呼ぶ。だが、いない。彼の大切な存在は誰一人として傍にいない。



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