過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/12/09(日) 23:18:32.35 ID:mKencdZC0
一部を除き実戦を経験したことないひよっ子ばかり。だが、そんな彼らでも感じたのだろう。
そう、前線へと一歩足を進めるたびに濃い死の気配が漂っていたのだ。まるで、新しい生贄を歓迎するかのように手招きをして彼らを待ち構えているそれは、死。
交戦地帯からは未だ距離があるというにも関わらず、空へと登りゆく黒雲。それは自然に生まれた物とは違う。魔法により人工的に生み出された炎により生まれ、木々を焼き、人の肉を焼いた際に生まれた煙により空へと昇っている。
毎日、毎時間、毎分、毎秒。必ず誰か人が死んでいる。それでも戦いは終わらない。どちらかが降伏を宣言するか、相手を全て討ち滅ぼすまで誰も戦いを止めようとはしない。
そんな状況の一端を遠く離れた地から目にしていた彼らは異常だと思うと同時に、今から自分たちがそんな場所へと送られるという恐怖を抱き、萎縮してしまっていた。
未だ敵に出会ってすらいないのに、恐怖に呑まれ、存在しない敵に怯え、戦争の異常さを怖がっている。
これが軍施設の教育を受け、前線に送るに足る厳選された者たちだという。笑い話にもならない。だが、一方でそれは、そんな者でさえもを戦いの場に送らなければならないといけないほど状況は切迫しているということでもあった。
しかし、この中にいる全てのものが恐怖に呑み込まれているわけではなかった。その中には純粋な使命に燃え、やる気に溢れる少女や、復讐の機会が訪れたことを喜ぶ青年や、冷静にこの状況を観察している青年といった三人の男女の姿があった。
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