過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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815:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 00:39:53.08 ID:czMDyijN0
 それからさらに数日の行進の末、男たち一同はようやく前線へと辿りついた。途中、魔物とも遭遇し、負傷者を出しもしたが男騎士と女騎士の鼓舞が聞いたのか、脱落者は一人も出なかった。だが、負傷者の中には深手を負った者もおり、彼らはしばらくの間は前線の医療場にて傷を癒すことになった。
 そして、前線基地となっているのは交戦地帯となっている場所から数キロ離れた小さな村。既に住む人のいなくなった家屋を寝床として使い、現場の司令官はその村の村長宅であった建物を使い、彼らを待っていた。新兵を代表する二名、男騎士と女騎士が司令官の元へと現地到着の報告のため向かい、他の人々は建物の外で待機となった。
 ここまでほとんど気力だけで持たせてきた彼らの体力もとうとう限界が来たようで、皆その場に座り込み、今にも倒れそうなほどであった。
 男もまた同じように地面に座っていた。だが、そうしながらも彼はこの前線の様子を観察していた。
 見れば、兵士たちはまるでここが戦場であるということを忘れているかのように普通に生活を送っていた。想像していた重い空気や鬱々とした雰囲気はどこにも漂っていない。
 どうも、今はエルフとの直接手的な戦闘は一時的に休止しているようであった。それは、お互いに戦力の補強や食料の調達など様々な事情があるのだろう。だが、きっかけが何か一つでもあればすぐにでも状況は動き出すに違いない。



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