過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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823:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 01:48:50.77 ID:czMDyijN0
 女兵士Aの指示を受けた彼らは即座に村の広間へと集まった。横二列に並び、姿勢を正して指示を与える上官の到着を待っていた。
 やがて、待機する彼らのもとに頬に大きな切り傷のある女性が現れた。

女上官「ふむ、揃っているようだな。いいか、お前たち! 今交戦地帯でエルフたちを見張っている監視隊から派遣された連絡係が情報を持ってきた。
 現在、前線ではエルフと我が隊の魔法部隊が魔法による交戦行なっている。だが、やはり魔法に関してはあちらに分があるためにこちら側は劣勢だ。
 だが、エルフ共は近接戦闘に対しては弱い。どうにか奴らの魔法を防ぎ、近接戦に持ち込めばこちら側に流れを持ち込める。
 諸君らには我が魔法部隊の支援としてエルフへの近接戦の役割を与えようと私は思っている」

 女上官の発する命令の内容に思わずその場にいた誰もが言葉を失う。彼女が言っているのはようは特攻である。降り注ぐ魔法の嵐の中を掻い潜り、エルフたちの命を奪って来いと言っているのだ。
 だが、いかに理不尽な内容であろうと上官からの命令に彼ら新兵が逆らえるはずもない。一同は心の中に生まれた動揺を隠しながらも、必死に声を貼って命令を受諾した。

一同「はっ! その指示。我ら一同必ずや成功させてみせます」

 訓練施設にて幾度も復唱した命令受諾の返答。だが、それを初めて口にした実戦での命令がこのような過酷なものだとはいったい誰が想像しただろう。いや、きっと誰も想像しなかったに違いない。



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