過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/15(土) 23:42:16.56 ID:hPuuzhub0
男「騎士……帰ったよ。君の分の食事は机の上に置いておくから」
自身に割り振られた建物の一室に入り、男は中にいる騎士へと声をかける。だが、今の騎士に男の声は聞こえていない。
騎士「ほら、大丈夫。もう大丈夫だから」
女兵士A「うん、うんっ。ありがとう、ありがとね……」
行為に夢中になり男の声が届かない騎士。ここに来た当初は気丈に振る舞い、皆を助けるためにどんなに辛くても明るく振舞っていた彼だったが、それも限界だったのか、ここ数日は任務以外の時は様々な女兵士と身体を重ねて己の弱さをさらけ出していた。そして、同じように弱さを抱えるものを受け入れることによって、ギリギリのところで精神が破綻するのを踏みとどまらせていた。
最初は驚きを顕にした男だったが、彼も既にどこか壊れてしまっていたのかその光景に特になにも感じることもなく淡々と必要事項だけ伝えて部屋を後にする。
配給されたパンを片手に基地内を歩く男。だが、どこに行っても嫌な臭いが鼻につく。無意識のうちに人のいない場所へと移動し、基地から少し離れた場所にある平地に腰を下ろし、食事をとる。
男「……」
基地内の兵士で行為に及んでいないものは少ない。何か心に決めたものがあり、ギリギリ正常を保てている者か完全に壊れてしまい誰の相手にもされない者のどちらかしかいない。
後者はほどなく前線から外されてしまうため、放っておいたところで問題はない。前者の場合であればそれを保てているのも時間の問題だろう。
現に、ここまでどうにか弱さを見せずにいられた男ですら、いつ己のうちに存在する欲望が溢れてしまうかわからない。もしそのような行為に及んでしまった場合、彼は自分が汚れた存在になってしまうのではないかと思っていたのだ。
それは、男にとって初恋の相手である女隊長との思い出が綺麗なものであったからだといえる。亡くなったことによって彼の中で神聖な存在となった女隊長。彼女との思い出があるにも関わらず、自分も周りのようになってしまったら彼女に対するひどい裏切りになってしまうのではないかと彼は感じていた。だからこそ、最後の一線だけはギリギリ守れていたのだ。
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