過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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844:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/16(日) 00:20:43.05 ID:b22kecLo0
男「それで、要件はなに?」

 女騎士を顔を見ないようにしてさりげなく男は問いかけた。正直、彼女のような魅力的な女性が隣にいてまともに顔を見てしまってはこれ以上本能を繋ぎ留める理性を抑えておくことができそうになかったからだ。

女騎士「あ、うん……。その、なんだ……」

 うまく言葉が出てこないのか女騎士は何度も言葉に詰まりながらどうにか要件を伝えようとする。

女騎士「……なあ、男。男さえよかったら、その……私と一晩を過ごしてくれないか?」

男「……」

 その言葉に男はどう返事をしようか迷った。理性は拒否しろと叫んでいる。本能はようやく訪れた時に歓喜の声を上げている。だが、彼の中にある女隊長という存在がどうにか本能を抑え込む。

男「もしかして、それ誰かれ構わず言ってるの?」

 女騎士を突き放すように刺のある言い方をする男。視線は先ほどよりもさらに女騎士から遠のいていた。
 だが、自分の言葉を聞いて女騎士が悲しそうな反応を示したのを、男はその場に漂う雰囲気で感じ取った。

女騎士「……いや、お前が初めてだ。だが、お前から見た私はそのように見えるんだな……。すまない、今言ったことは忘れてくれ」

 そう言って立ち上がる女騎士。そのままその場を離れようとする彼女だったが、男に背を向けたところでその腕を彼に掴まれた。
 驚いた表情で振り返ると、そこには同じように驚いた様子の男がいた。どうも、ほとんど反射的に女騎士の手を掴んだようで、彼自身自分の行動を測りかねているようであった。



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