過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/19(水) 00:18:49.06 ID:rzqgzBqc0
男「違うよ。僕と女騎士はそんな関係じゃない」

 その言葉に三人の間の空気が一瞬静まり返る。それに気がついて男が慌てて言葉を訂正する。

男「あ、いや。違うんだ、そういうことじゃなくて……。僕は、僕は女騎士にはもっとふさわしい相手がいると思っている。あんな状況だったし、ああいうことになったことには後悔していないけど。
 でも、僕らは戦友だろ? それ以上でもそれ以下でもないんじゃないかな?」

 隠すつもりはないのか男は本心を話した。あのような状況だ自分も女騎士も誰かのぬくもりを求めていただけなのだろう。それに、正直に言ってしまえば今の男には誰かに愛されたり、自分が愛するという感情が少しわからなくなってしまっていた。どこまでが傷の舐め合いで、どこまでがそうでないのかが……。
 だからこそ、そんな状態で女騎士と愛し合っているような関係だと軽々しく言いたくなくて彼は騎士の言葉を否定した。

女騎士「そ、そうだな。私たちは仲間≠セからな。そういう関係じゃないんだ。それに、それを言うなら騎士だって女兵士たちとそういった関係になってたってことになるでしょ?
 そうなったら、騎士はいったい何人の女性を愛していたのかしらね」

騎士「あ〜そりゃそうか。それは確かに男の言うことにも一理あるわな」

 これ以上この場の空気を悪くしたくないと思ったのか、騎士と女騎士がどうにか男に合わせて場を和ませる。
 そして、それを見ていた男は自分の発言で二人に気を使わせてしまったことを後悔していた。ふとした拍子で戦争の影響によっておかしくなってしまった自分を実感させられる。それはなにも男だけではなく、他の二人の言えることではあるが……。



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