過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/19(水) 19:18:31.36 ID:rzqgzBqc0
騎士「はぁ……。ったく、しょうがねえな。俺らのリーダーはお前だからそのお前が決めたことなら従うよ。けど、どうすんだその子? 言っとくけど俺らもいつまでもこの街にいられるわけじゃねえぞ。
 そうなった時にこの子は施設にでも預けるつもりなのか?」

 そう言って騎士は先程からずっと男の後ろにその身を隠している少女を見た。未だ男以外には心を許していないのか、少女は騎士に対して鋭い視線を向けていた。
 そして、彼の発言が理解できているのか、また自分が捨てられてしまうかもしれないという未来を想像し、不安そうな様子で上目遣いに男の顔を見た。
 そんな少女に男は怪我をしていない左手で優しく少女の頭を撫でて彼女の不安を取り除いた。

男「ううん。それはしないつもり。僕は出来ることなら彼女をこのまま同行させようと思ってる」

騎士「おいおい。それがどういうことかわかっててお前は言ってるんだろうな? お前、その子に殺しをさせる可能性を持たせるつもりか?」

 男の発言を聞いた騎士だが、さすがに今後少女を同行させるつもりとは思っていなかったのかこれには厳しい言葉を投げかけた。

男「……わかってる。僕が今どんなにひどいことを言っているのかも、全部。だから、僕は今後この子の面倒は全て見るつもりだ。ひとまずこの子が一人で生きていけるようになるまでは……。
 迷惑はかけない。だから、頼む騎士。この子が今後同行することを認めてくれないか?」

騎士「……先に行っておくぞ。面倒は全部見ろよ。あとは、その子の身の安全もお前が絶対に守れ」

男「うん」

騎士「それと、この話をもう一人しなきゃいけない奴がいるだろうが。あいつもいいって言うんなら俺はその子が今後俺たちに同行することを認める」

男「わかった。ありがとう、騎士」

 そう言ってすぐさま部屋を出てもう一人に動向の許可をもらいに行こうとする男だったが、騎士にその行動を止められた。

騎士「その前に、お前その手と背中の手当をしてから行け」

 騎士に止められ、すぐにでも許可をもらいに行きたい衝動を抑えながら男は彼の手当を受けるのだった。



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